Aritalab:Lecture/JSBi/Test/Math
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− | + | 期待値とは、確率変数の取る値とその確率とをかけた総和である。フェアなサイコロのように全ての目が糖確率で出る場合は、目の数の期待値は(算術)平均に等しくなる。二つの確率変数X,Yがあったとき、和の平均は平均の和に等しい。 | |
+ | :<math>E[X+Y]=E[X]+E[Y]</math> | ||
+ | X,Yが独立のときに限り、積についても分配できる。 | ||
+ | :<math>E[XY]=E[X]E[Y]</math>(ただしX,Yは独立) | ||
+ | ===分散=== | ||
+ | 分散とは確率変数がとる値のばらつきの度合いである。 | ||
+ | :<math>V[X] = E[(X-E[X])^2] = E[X^2] - (E[X])^2</math> | ||
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+ | :<math>V[X+Y] = V[X] + V[Y] + 2Cov[X,Y]</math> | ||
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+ | 共分散は二組の対応する確率変数の間で、ばらつきが異なる度合いである。 | ||
共分散の定義は | 共分散の定義は | ||
− | :<math>Cov | + | :<math>Cov[X,Y]=E[ (X-E[X]) (Y-E[Y]) ]</math> |
となる。 | となる。 | ||
− | + | XとYに関して対称に定義されていて、XとYのばらつきの傾向が似ていれば大きな正の値になり、似ていなければ大きな負の値になる。XとYが独立であれば0になる。 | |
共分散をXの標準偏差とYの標準偏差で割ったものが相関係数である。 | 共分散をXの標準偏差とYの標準偏差で割ったものが相関係数である。 | ||
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+ | ==正規分布表== | ||
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+ | | z || 0.0 || 0.2 || 0.4 || 0.6 || 0.8 | ||
+ | |- | ||
+ | | 0.0 || 0.5000 || 0.4207 || 0.3446 || 0.2743 || 0.2119 | ||
+ | |- | ||
+ | | 1.0 || 0.1587 || 0.1151 || 0.0808 ||0.0548 || 0.0359 | ||
+ | |- | ||
+ | | 2.0 || 0.0228 || 0.0139 || 0.0082 || 0.0047 || 0.0026 | ||
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+ | | 3.0 || 0.0013 || 0.0007 || 0.0003 || 0.0002 || 0.0001 | ||
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+ | 表におけるzの値は上から順に左→右方向にみる。正規分布全体の面積を1.0としたときの、 | ||
+ | zから上側の面積を示している。例えば標準偏差が2.0以上の面積は0.0228、2.2以上の面積は0.0139。 |
Revision as of 16:40, 8 October 2010
Contents |
確率・統計
平均
期待値とは、確率変数の取る値とその確率とをかけた総和である。フェアなサイコロのように全ての目が糖確率で出る場合は、目の数の期待値は(算術)平均に等しくなる。二つの確率変数X,Yがあったとき、和の平均は平均の和に等しい。
X,Yが独立のときに限り、積についても分配できる。
(ただしX,Yは独立)
分散
分散とは確率変数がとる値のばらつきの度合いである。
X,Yが独立のときに限り、和の分散は分散の和に等しい。
(ただしX,Yは独立)
独立でない場合に生じる「ズレ」を共分散と呼ぶ。
共分散・相関
共分散は二組の対応する確率変数の間で、ばらつきが異なる度合いである。 共分散の定義は
となる。 XとYに関して対称に定義されていて、XとYのばらつきの傾向が似ていれば大きな正の値になり、似ていなければ大きな負の値になる。XとYが独立であれば0になる。 共分散をXの標準偏差とYの標準偏差で割ったものが相関係数である。
正規分布表
標準正規分布表の見方。
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表におけるzの値は上から順に左→右方向にみる。正規分布全体の面積を1.0としたときの、 zから上側の面積を示している。例えば標準偏差が2.0以上の面積は0.0228、2.2以上の面積は0.0139。