Aritalab:Lecture/Basic/Generating Function
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− | を示せました。この母関数で ''z'' = 1 | + | を示せました。この母関数で ''z'' = 1 とおくと <math>\textstyle \sum^{\infty}_{n=0} \binom{2n}{n}p^nq^n = (1 - 4pq)^{-1/2} </math> になります。 |
Revision as of 23:18, 25 May 2011
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母関数
扱う対象とする無限列を、補助変数 z を用いてべき級数 (power series) として表現する方法を母関数 (generating function) といいます。
母関数の例
自然数
an = n + 1 の母関数は
です。この右辺を閉じた式にするには
が で収束するので、両辺を微分して
が得られます。
べき乗
an = 2n の母関数は
です。ただし と仮定します。一般化すれば an = kn の母関数が 1/(1 − kz) になります。
二項定理
二項定理は、 が数列
の母関数表現と解釈できます。すなわち
が成立します。この式を二つ掛け合わせると
両者の Σ 式において zn の係数が等しいとおけば
が得られます。これをヴァンデルモンドの畳み込み式 (convolution) といいます。 一般化すると以下のように書けます。
- 二項定理の応用
数列 の母関数が
になることを示しましょう。この式はランダムウォークの解析で出てきます。
まず数列の定義から
です。次に
と、二項定理 を用いて
を示せました。この母関数で z = 1 とおくと になります。