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+ | &&生薬製剤&&(A) crude drug product (B) conventional crude drug product&&(A) crude drug product が最も広い意味になり、漢方製剤も含んだ表現になる。 漢方製剤を含めない場合には、 conventional crude drug product あるいは non-Kampo crude drug product を使用することになる。<br>(B) conventional crude drug product を用いる場合には (non-Kampo crude drug product) という但し書きを用いると理解させやすい。なお、 conventional drug と言う場合には新規な製剤(例えば徐放性製剤)と対比して用いられる場合が多いが、 conventional crude drug product の場合の "conventional" は漢方と対比して用いている。<br>コウジン末など1種類の生薬のみからなることを表現する場合には、 single crude drug product とすると明確になる。化学医薬品や添加物など、生薬以外の混合物があることを表現する場合には combination crude drug product としてよいが、その後に with vitamin C のように、何が含まれるかを明確にする。総称で使う場合には複数形にする。 | ||
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Contents |
Recommended Terminology for Kampo Products, Conventional Crude Drug Products and Crude Drugs (Part 1)
このページは日本生薬学会誌の「漢方製剤・生薬製剤・生薬用語の英語表記」を掲載しています。
Reference. 生薬学雑誌 2008; 62(2): 80-90
漢方製剤・生薬製剤用語
日本語 | English | 解説 |
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漢方処方 | Kampo formula | 漢方の考え方による生薬の組み合わせ(レシピ)を指す場合に用いる。処方全体を示す場合は Kampo formulae を用いる。
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漢方方剤 | Kampo prescription | 医師の指示や処方箋により出された漢方処方。エキス製剤の場合もあれば、煎剤用の刻み生薬の混合物の場合もある。総称で使う場合には複数形にする。
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エキス剤, エキス製剤 | Extract | 生薬の浸出液を濃縮して製した中間製剤で、軟エキス剤 (viscous extracts) と乾燥エキス剤 (dry extracts) がある (JP)。包装前のものは extract preparation、包装後のものは extract product などと、どの段階のものであるか、よく意識して使うべきである。
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漢方エキス | Kampo extract | 漢方処方のエキスで、Kampo preparation の一種。抽出液、それを濃縮したもの、完全に乾燥したものまで全ての意味を含むので、どの状態かを厳密に表現したい場合には、それぞれ
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原薬エキス | bulk extract | 漢方製剤の原薬に相当するものは生薬ではなく中間製剤のエキスであり、bulk extractと表現する。
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単味生薬エキス | single crude drug extract | 単一の生薬を水または有機溶媒で抽出したエキスを表す場合に用いる。
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漢方製剤(中間製剤), 〃(最終バルク), 〃(最終製品) |
Kampo preparation, Kampo formulation, Kampo product |
Kampo preparationはエキスや刻み生薬の集合体など、漢方製剤に至るまでの中間製品を示す際に用いる。Kampo formulation (包装前の最終製品)の意味でも用いるが、一般的には Kampo preparation を用いることが望ましい。Kampo formulationは包装前の最終製品を表す場合に用いる。添加物を加えた顆粒や、カプセルにつめたものを指す。Kampo productはKampo formulation を包装したもので、市場に流通しているものを指す場合に用いる。総称で使う場合には複数形にする。個別の漢方製剤(最終製品)を表す場合には、例えば kakkonto product と記載する。
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漢方エキス製剤(最終バルク), 〃(最終製品) |
Kampo extract formulation, Kampo extract product |
Kampo formulation/product がエキスであることを強調したいときに用いる言葉。総称で使う場合には複数形にする。
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漢方エキス 顆粒/錠/カプセル | Kampo extract granule/tablet/capsule | Kampo extract formulation が顆粒や錠剤、カプセル剤であることを強調したい時に用いる。
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最終製剤 | finished pharmaceutical product, finished product | 漢方製剤の場合は finished product でも通用する。
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医療用漢方製剤 | Kampo formulation for prescription, ethical Kampo formulation | 医師が処方する漢方製剤。一般的には Kampo formulation for prescription の方が欧米では理解されやすいが、現在、わが国の薬事法では漢方製剤は処方箋薬ではないことから、正確に表現すると ethical Kampo formulation となる。 エキスを配合する場合が多く、その場合、医療用漢方エキス製剤 (Kampo extract formulation for prescription, ethical Kampo extract formulation)となる。
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一般用漢方製剤 | OTC Kampo formulation | 一般用漢方製剤の全てが over-the-counter で販売されるわけではないが、一般用漢方製剤を表すのに OTC Kampo formulation という言葉を使用することに通常は問題がないものと考えられる。一方、 Kampo formulation for non-prescription という表現は欧米では理解されやすいが、わが国の薬事法では漢方製剤は医療用も含めて全て 処方箋薬ではないため、正確な表現とは言えない。以上のことを理解した上で、これらの英語表現を用いることが望ましい。 エキス製剤でないものも多数あるが、エキスを配合する場合は一般用漢方エキス製剤 (OTC Kampo extract formulation) となる。
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生薬製剤 | (A) crude drug product (B) conventional crude drug product | (A) crude drug product が最も広い意味になり、漢方製剤も含んだ表現になる。 漢方製剤を含めない場合には、 conventional crude drug product あるいは non-Kampo crude drug product を使用することになる。 (B) conventional crude drug product を用いる場合には (non-Kampo crude drug product) という但し書きを用いると理解させやすい。なお、 conventional drug と言う場合には新規な製剤(例えば徐放性製剤)と対比して用いられる場合が多いが、 conventional crude drug product の場合の "conventional" は漢方と対比して用いている。 コウジン末など1種類の生薬のみからなることを表現する場合には、 single crude drug product とすると明確になる。化学医薬品や添加物など、生薬以外の混合物があることを表現する場合には combination crude drug product としてよいが、その後に with vitamin C のように、何が含まれるかを明確にする。総称で使う場合には複数形にする。
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医療用生薬製剤 | single crude drug for prescription, ethical single crude drug | わが国においては、医療用生薬製剤は単一生薬のみの製品しかないため、 ethical combination drug containing crude drug preparation のような表現はありえない。
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一般用生薬製剤 | OTC crude drug product, OTC non-Kampo crude drug product | 日本では、生薬製剤の大部分は一般用であることから、一般用生薬製剤は生薬製剤とほぼ同義語となるため、一般用であることを特に強調しないのであれば、生薬製剤と同じ英語表現を用いてもよい。
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調剤用医薬品 | drug for dispensing | それ自体は法律上の効能・効果を持たず、薬局において医薬品の原料として用いられるもの。 |
生薬用語
日本語 | English | 解説 |
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漢方製剤・生薬製剤・生薬関連用語
日本語 | English | 解説 |
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