CrudeDrug:Aurantii Pericarpium
From Metabolomics.JP
(Difference between revisions)
(One intermediate revision by one user not shown) | |||
Line 6: | Line 6: | ||
|nameE=Sour Orange | |nameE=Sour Orange | ||
|speciesL=&&Citrus aurantium Linné&&Citrus aurantium Linné var. daidai Makino | |speciesL=&&Citrus aurantium Linné&&Citrus aurantium Linné var. daidai Makino | ||
− | |speciesJ= | + | |speciesJ=サワーオレンジ、ダイダイ |
|speciesC=橙 | |speciesC=橙 | ||
|speciesE=Sour Orange, Bitter Orange | |speciesE=Sour Orange, Bitter Orange | ||
Line 14: | Line 14: | ||
|familyE=Rutaceae | |familyE=Rutaceae | ||
|partUsedJ=果皮 | |partUsedJ=果皮 | ||
− | |propertyJ= | + | |propertyJ=本品は、通例、ほぼ球面を四分した形であるが、ひずんだもの又は平たくなったものがあり、長さ4~8cm、幅2.5~4.5cm、厚さ0.5~0.8cmである。外面は暗赤褐色~灰黄褐色で、油室による多数の小さいくぼみがある。内面は白色~淡灰黄赤色で、維管束の跡がくぼんで不規則な網目を現す。質は軽くてもろい。 |
+ | 本品は特異な芳香があり、味は苦く、やや粘液性で、わずかに刺激性である。 | ||
|constituentJ=リモネン、ヘスペリジン、ネオヘスペリジン、ナリンギン、ポンシリン、リモニン、シネフリン、ペクチン | |constituentJ=リモネン、ヘスペリジン、ネオヘスペリジン、ナリンギン、ポンシリン、リモニン、シネフリン、ペクチン | ||
− | |constituentE=limonene | + | |constituentE=limonene, hesperidin, neohesperidin, naringin, poncirin, limonin, synephrine, pectin |
− | |testJ= | + | |testJ=TLC法:本品の1.0gにエタノール10mLを加え、時々振り混ぜながら30分間放置した後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用ナリンギン二水和物10mgをエタノール10mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/エタノール/水混液(8:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに希2,6-ジブロモ-N-クロロ-1,4-ベンゾキノンモノイミン試液を均等に噴霧し、アンモニアガス中に放置するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た灰緑色のスポットと色調及びRfが等しい。 |
|pharmacopeiaJ=1556 | |pharmacopeiaJ=1556 | ||
|effectJ=芳香性苦味健胃、駆風、香味 | |effectJ=芳香性苦味健胃、駆風、香味 |
Latest revision as of 16:17, 16 August 2011
Crude-drug Top Gallery |
General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
橙皮
トウヒ Sour Orange | |
---|---|
Species * ... non-plant |
|
Part(s) Used | 果皮 |
Property | 本品は、通例、ほぼ球面を四分した形であるが、ひずんだもの又は平たくなったものがあり、長さ4~8cm、幅2.5~4.5cm、厚さ0.5~0.8cmである。外面は暗赤褐色~灰黄褐色で、油室による多数の小さいくぼみがある。内面は白色~淡灰黄赤色で、維管束の跡がくぼんで不規則な網目を現す。質は軽くてもろい。
本品は特異な芳香があり、味は苦く、やや粘液性で、わずかに刺激性である。 |
Test | TLC法:本品の1.0gにエタノール10mLを加え、時々振り混ぜながら30分間放置した後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用ナリンギン二水和物10mgをエタノール10mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/エタノール/水混液(8:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに希2,6-ジブロモ-N-クロロ-1,4-ベンゾキノンモノイミン試液を均等に噴霧し、アンモニアガス中に放置するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た灰緑色のスポットと色調及びRfが等しい。 |
Drying loss | 14.0 %以下(6時間) |
Ash content | 5.5 %以下 |
Acid-insoluble ash | 0.5 %以下 |
Pharmacopeia | 日局 16-p1556 |
Effect | 芳香性苦味健胃、駆風、香味 |
Constituent | リモネン、ヘスペリジン、ネオヘスペリジン、ナリンギン、ポンシリン、リモニン、シネフリン、ペクチン limonene, hesperidin, neohesperidin, naringin, poncirin, limonin, synephrine, pectin |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS