CrudeDrug:Ephedrae Herba

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|familyE=Ephedraceae
 
|familyE=Ephedraceae
 
|partUsedJ=地上茎
 
|partUsedJ=地上茎
|propertyJ=やや渋く苦い。やや舌を麻痺させる。
+
|propertyJ=本品は細い円柱状~楕円柱状を呈し、径0.1~0.2cm、節間の長さ3~5cm、淡緑色~黄緑色である。外面に多数の平行する縦みぞがあり、節部にはりん片状の葉がある。葉は長さ0.2~0.4cm、淡褐色~褐色で、通例、対生しその基部は合着して、筒状になっている。茎の横切面をルーペ視するとき、円形~楕円形で、周辺部は灰緑色~黄緑色を呈し、中心部は赤紫色の物質を充満するか又は中空である。節間部を折るとき、折面の周辺部は繊維性で、縦に裂けやすい。
|constituentJ=エフェドリン、シュードエフェドリン
+
本品はわずかににおいがあり、味は渋くてわずかに苦く、やや麻痺性である。
|constituentE=ephedrine
+
|constituentJ=エフェドリン、シュードエフェドリン、タンニン
|testJ=TLC法(Rf値0.35付近に赤紫色スポット、ニンヒドリン)
+
|constituentE=ephedrine, pseudoephedrine, tannin
|pharmacopeiaJ=1272
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|testJ=TLC法:本品の粉末約0.5gにメタノール10mLを加え、2分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。この液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液10μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に1-ブタノール/水/酢酸混液(7:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これにニンヒドリンのエタノール溶液を均等に噴霧し、105℃で5分間加熱するときR値0.35付近に赤紫色のスポットを認める。
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|pharmacopeiaJ=1589
 
|effectJ=発汗、解熱、鎮咳、鎮痛
 
|effectJ=発汗、解熱、鎮咳、鎮痛
 
|usageJ=皮膚の排泄機能障害による呼吸困難、喘咳、喘息、悪寒、身体疼痛、骨節痛などに応用する。
 
|usageJ=皮膚の排泄機能障害による呼吸困難、喘咳、喘息、悪寒、身体疼痛、骨節痛などに応用する。

Revision as of 11:57, 17 August 2011

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General Index Names Prescriptions Books Journals Terminology Chinese Medicines

Contents

麻黄 (Ephedrae Herba)

Ephedra sinica Stapf 花
Ephedra sinica Stapf 果実
E. sinica
E. intermedia
E. equisetina

麻黄はマオウ科のEphedra sinica StapfEphedra intermedia Schrenk et C. A. Meyer またはEphedra equisetina Bunge の地上茎を基原とする。舐めたときに麻ひ感があり、外観が黄色であることから麻黄と呼ばれている。また麻黄は六陳八新の六陳の一つであり、古いものが好まれる。甘草と並んで麻黄の採集は中国の砂漠化や自然破壊の一因とされ、安定供給に不安がある生薬である。また「違法薬物」である覚醒剤原料に麻黄が使用される経緯から、米国は「違法薬物」の不法輸出の規制を強化するよう関係国に要請した。その要請を受けて中国は、1998年に覚醒剤の原料となる「麻黄類」の輸出規制を強化し、現在では麻黄原形での輸出は完全に禁止されている。ただし麻黄を刻んだものは、麻黄草粉(切断麻黄)として規制の枠から外され、現在も中国から輸入されている。(より詳しく見る→栃本天海堂創立60周年記念誌

Picture

Photographs of Ephedra Herb (マオウ) (by Alps Pharm. アルプス薬品)
Alps:Ephedrae Herba.jpg
1. China Neimenggu 内モンゴル (草麻黄 束)
2. China Neimenggu 内モンゴル (草麻黄 束)
3. China XingJiang 新疆 (木賊麻黄) 4. China Qinghai 青海 (中麻黄)
Alps:Ephedrae Herba2.jpg
5. China Gansu 甘粛 6. China Liaoning 遼寧
7. China Hebei 河北 8. China Qinghai 青海

麻黄

References

  1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
  2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
  3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

防風通聖散 (ボウフウツウショウサン)  大青竜湯 (ダイセイリュウトウ)  独活葛根湯 (ドッカツカッコントウ)  越婢加半夏湯 (エッピカハンゲトウ)  越婢加朮附湯 (エッピカジュツブトウ)  越婢加朮湯 (エッピカジュツトウ)  越婢湯 (エッピトウ)  五虎湯 (ゴコトウ)  五積散 (ゴシャクサン)  秦艽羗活湯 (ジンギョウキョウカツトウ)  華蓋散 (カガイサン)  葛根加半夏湯 (カッコンカハンゲトウ)  葛根加朮附湯 (カッコンカジュツブトウ)  葛根湯 (カッコントウ)  葛根湯加川芎辛夷 (カッコントウカセンキュウシンイ)  甘草麻黄湯 (カンゾウマオウトウ)  桂姜棗草黄辛附湯 (ケイキョウソウソウオウシンブトウ)  桂麻各半湯 (ケイマカクハントウ)  桂芍知母湯 (ケイシャクチモトウ)  桂枝越婢湯 (ケイシエッピトウ)  桂枝麻黄各半湯 (ケイシマオウカクハントウ)  桂枝二越婢一湯 (ケイシニエッピイチトウ)  桂枝二越婢一湯加朮附 (ケイシニエッピイチトウカジュツブ)  桂枝二麻黄一湯 (ケイシニマオウイチトウ)  桂枝芍薬知母湯 (ケイシシャクヤクチモトウ)  杏蘇散 (キョウソサン)  麻杏甘石湯 (マキョウカンセキトウ)  麻杏薏甘湯 (マキョウヨクカントウ)  麻黄附子甘草湯 (マオウブシカンゾウトウ)  麻黄附子細辛湯 (マオウブシサイシントウ)  麻黄加朮湯 (マオウカジュツトウ)  麻黄連軺赤小豆湯 (マオウレンショウセキショウズトウ)  麻黄湯 (マオウトウ)  麗沢通気湯 (レイタクツウキトウ)  麗沢通気湯加辛夷 (レイタクツウキトウカシンイ)  柴葛解肌湯 (サイカツゲキトウ)  神秘湯 (シンピトウ)  小青竜湯 (ショウセイリュウトウ)  小青竜湯合麻杏甘石湯 (ショウセイリュウトウゴウマキョウカンセキトウ)  小青竜湯加石膏 (ショウセイリュウトウカセッコウ)  小続命湯 (ショウゾクメイトウ)  烏薬順気散 (ウヤクジュンキサン)  烏頭湯 (ウズトウ)  射干麻黄湯 (ヤカンマオウトウ)  薏苡仁湯 (ヨクイニントウ)  続命湯 (ゾクメイトウ)  

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