Doc:Carotenoid

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カロテノイドは自然界に広く見られる天然の色素。 大きく分けて\beta-カロテンやリコペンなどのカロテン類(酸素を含まない)と、ルテイン、カプサンチン等のキサントフィル類(酸素を含む)に分けられる。 日本語で、カロテン (carotene) をカロチン (Carotine)、リコペン (lycopene) をリコピン (Lycopin) と呼ぶ場合があるが、これらは各分子のドイツ語名である。

用途

熱に対して安定で、食品添加物に利用される。ただ酸化によって色を失うため、酸素や光には弱い。 日本で食品添加物として使用を許可されるカロテノイドを表にまとめる。 クチナシ黄色素を除いて脂溶性のため、水中で利用するには乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベートなどを用いる。天然の乳化剤で広く利用されるのはアラビアガムである。

名前 English Name Source Ingredients  Extraction Color
(黄→赤の順)
マリーゴールド色素 marigold pigment Tagetes erecta Willd.
マリーゴールド花
lutein 脂肪酸エステル ヘキサン抽出 緑味を帯びる鮮やかな黄色
クチナシ黄色素 gardenia pigment Gardenia jasminoides Ellis
クチナシ実
crocin, crocetin エタノール抽出  黄色
にんじんカロテン carrot carotene Daucus carota Linne
にんじん根
carotene 油脂、ヘキサン、または加圧下に二酸化炭素で抽出 黄~橙色
パーム油カロテン Palm-oil carotene Elaeis guineensis Jacq.
アブラヤシ実
carotene シリカゲル吸着後にヘキサン、または不けん化物よりメタノール抽出 黄~橙色
デュナリエラカロテン Dunaliella carotene Dunaliella bardawil, D. salina carotene 油脂、ヘキサン、または加圧下に二酸化炭素で抽出  黄色
\beta-カロテン  \beta-carotene
アナトー色素 annatto pigment, achiote Bixa orellane Linne
ベニノキ種子皮
ビキシン、ノルビキシン ヘキサンまたはアセトン抽出 黄~橙色
パプリカ色素 paprika pigment Capsicum annuum カプサンチン 脂肪酸エステル ヘキサンやエタノール、または加圧下に二酸化炭素で抽出 橙~赤色
ヘマトコッカス藻色素 Haematococcus C.A. AGARCH
ヘマトコッカス全藻
astaxanthine 脂肪酸エステル 全藻の粉砕からエタノール、ヘキサン、またはアセトンで抽出 橙~赤色
トマト色素 tomato pigment Lycopersicon esculentum Linne lycopine ヘキサン、酢酸エチル、またはアセトンで抽出 赤色
アルカネット色素   ? Anchusa officinalis ムラサキ科アルカネット アルカニン  エタノール抽出 赤紫~紫色
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