CrudeDrug:Myristicae Semen
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肉豆蒄
ニクズク Nutmeg | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 種子 |
Property | 本品は卵球形~長球形で、長さ1.5~3.0cm、径1.3~2.0cmである。外面は灰褐色を呈し、縦に走る広くて浅いみぞと網目様の細かいしわがある。通例、一端には灰白色~灰黄色のわずかに突出したへそがあり、他端には灰褐色~暗褐色のわずかにくぼんだ合点がある。切面は暗褐色の薄い周乳が淡黄白色~淡褐色の内乳に不規則に入り込んで、大理石様の模様を呈する。
本品は特異な強いにおいがあり、味は辛くてわずかに苦い。本品の横切片を鏡検するとき、周乳は外層と内層からなり、外層は暗赤褐色の内容物を含む柔組織からなる。内層は赤褐色の内容物を含む柔組織からなり、大型の油細胞が多数認められるほか、ところどころに維管束が認められる。内乳の柔細胞中に単粒又は複粒のでんぷん粒及びアリューロン粒が認められる。 |
Test | TLC法:本品の粉末1gにメタノール5mLを加え、時々振り混ぜながら10分間放置した後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用ミリスチシン2mgをエタノール1mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液5μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にヘキサン/アセトン混液(9:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに希硫酸を均等に噴霧し、105℃で5分間加熱するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た赤紫色のスポットと色調及びR値が等しい。 |
Drying loss | 16.0 %以下(6時間) |
Ash content | |
Acid-insoluble ash | |
Pharmacopeia | 日局 16-p1561 |
Effect | 収斂、止瀉、健胃、整腸 |
Constituent | α-ピネン、ミリスチシン、カンフェン、リナロール、サフロール alpha-pinene, myristicin, camphene, linalool, safrol |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS