CrudeDrug:Angelicae dahuricae Radix

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白芷

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ビャクシ Angelica Dahurica Root
Species * ... non-plant	Angelica dahurica Bentham et Hooker ヨロイグサ   シシウド属 鎧草 Dahurian Angelica Angelica
Part(s) Used	根
Property	本品は主根から多数の長い根を分枝してほぼ紡錘形又は円錐形を呈し、長さ10～25cmである。外面は灰褐色～暗褐色で、縦じわ及び横長に隆起した多数の細根の跡がある。根頭にわずかに葉しょうを残し、密に隆起した輪節がある。横切面の周辺は灰白色で、中央部は暗褐色を呈するものがある。 本品は特異なにおいがあり、味はわずかに苦い。
Test	蛍光法：本品の粉末0.2gにエタノール5mLを加え、5分間振り混ぜた後、ろ過する。ろ液に紫外線(主波長365nm)を照射するとき、液は青色～青紫色の蛍光を発する。
Drying loss
Ash content	7.0 %以下
Acid-insoluble ash	2.0 %以下
Pharmacopeia	日局 16-p1573
Effect	鎮痛（頭痛など）、排膿
Constituent	ビャクアンゲリコール、ビャクアンゲリシン、インペラトリン byak-angelicol, byak-angelicin, imperatorin
Links	家庭の中医学

References

1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

五積散 (ゴシャクサン)  滋腎明目湯 (ジジンメイモクトウ)  滋腎通耳湯 (ジジンツウジトウ)  十六味流気飲 (ジュウロクミリュウキイン)  藿香正気散 (カッコウショウキサン)  荊芥連翹湯 (ケイガイレンギョウトウ)  麗沢通気湯 (レイタクツウキトウ)  麗沢通気湯加辛夷 (レイタクツウキトウカシンイ)  清上防風湯 (セイジョウボウフウトウ)  清上蠲痛湯 (セイジョウケンツウトウ)  清湿化痰湯 (セイシツケタントウ)  千金内托散 (センキンナイタクサン)  川芎茶調散 (センキュウチャチョウサン)  小続命湯 (ショウゾクメイトウ)  疎経活血湯 (ソケイカッケツトウ)  托裏消毒飲 (タクリショウドクイン)  烏薬順気散 (ウヤクジュンキサン)  

歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載

利用する場合は以下を引用してください。

• 矢作 忠弘，石内勘一郎，渥美 聡孝，三宅 克典，森永 紀，伏見 裕利，大山 雅義，森川 敏生，田中 謙，有田 正規，牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017

番号	書名	出版年	記載
3	局方医薬品承認申請の手引き	1980	記載なし
4	生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて（2015年12月25日薬生審査発）	2015	記載なし
5	JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966)	1961	記載なし
6	JP8 解説書	1971	記載なし
7	JP9 解説書	1976	【適用】 解表、鎮痛、解毒、排膿などの目的で漢方方剤に配合される。 D-722
8	JP10 解説書	1981	【適用】 漢方処方用薬である。 漢方方剤: (略) D-753
9	JP11 解説書	1986	【適用】 漢方処方用薬である。鎮痛薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。 漢方処方: (略) D-799
10	JP12 解説書	1991	【適用】 漢方処方用薬である。鎮痛薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。 漢方処方: (略) D-804
11	JP13 解説書	1996	【適用】 漢方処方用薬である。鎮痛薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。 漢方処方: (略) D-910
12	JP14 解説書	2001	【適用】 漢方処方用薬である。鎮痛薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。 漢方処方: (略) D-977
13	JP15 解説書	2006	【適用】 漢方処方用薬である。鎮痛薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。 漢方処方: (略) D-567
14	JP16 解説書	2011	【適用】 漢方処方用薬である。鎮痛薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。 漢方処方: (略) D-694
15	登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き（厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月）	2007	記載なし
19	『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞	1887	効能の記載なし P51
20	『生藥學』第５版 下山順一郎	1901	効能の記載なし 上P42
21	『簡明生藥學』島崎健造	1909	P231: 揮発油を製することを得。
22	『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会	1913	P20: 効能の記載なし・
23	『生藥學』第１３版 下山純一郎 朝比奈泰彦	1916	効能の記載なし 上P217
24	『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版	1931	正P244: 興奮、鎮痛、鎮痙薬として、頭痛、眩暈、腫物の疼痛鎮痛微弱等に一回二乃至八グラムを与ふ。又久しく癒へざる潰瘍に内服せしむ。本品は山間避地に於いては、胎児の生まれがたき際に陣痛催進薬として現時に於いても尚応用するものなり。
25	『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂	1933	P39: 感冒に効あり。頭痛に用ふ。
26	『生藥學』第２０版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市	1934	記載なし
27	『生藥學』第２７版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市	1943	記載なし
28	『生藥學教科書』木村康一	1949	記載なし
29	『最新生薬学』刈米達夫	1949	記載なし
30	『生薬学』三橋博、醫學書院	1958	記載なし
31	『生薬学』第４版、藤田路一	1963	記載なし
32	『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店	1965	記載なし
33	『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店	1966	P86: 鎮静、鎮痛剤
34	『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂	1967	記載なし
35	『和漢生薬』刈米達夫　廣川書店 植物分類学での順	1971	P91: 婦人諸病、排膿、鎮痛の効がある。
36	『最新生薬学　第三改槁版』刈米達夫 廣川書店	1973	P406: 鎮静、鎮痛、止血および浄血薬で感冒、頭痛、顔面神経痛、歯痛に賞用され、また産前、産後、通経に用い鼻血、血尿、下血を止める。
37	『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店	1975	記載なし
38	『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店	1976	記載なし
39	『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店	1978	P165: 鎮痛、鎮静薬として感冒、頭痛、慢性鼻炎、歯痛などに用いられ、また中国では香味料としても使用される。
40	『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂	1978	P114: 感冒、鎮痛、止血、排膿、浄血。
41	『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社	1978	P51: 鎮静、鎮痛、解毒、止血、排膿、浄血、解熱などの目的に漢方処方に用いる。
42	彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店	1980	記載なし
43	『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店	1982	P169: 漢方で解熱、鎮痛、解毒、排膿などを目標に用いる。
44	『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店	1984	P340: 漢方で解表薬(頭痛、顔面痛、化膿などに)として処方。
45	『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂	1987	P84: 発汗、活血、鎮痛、排膿などに用いる。
46	『コメンタリー局方生薬』 第２版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店	1987	P386: 漢方で解表薬(頭痛、顔面痛、化膿などに)として処方。
47	『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第３版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂	1989	P189: 鎮痛、鎮静、止血を目的として清上防風湯などの漢方処方に配合される。
48	『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂	1990	P254: 鎮痛、解毒、排膿薬。
49	『生薬学改訂第４版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂	1992	P189: 鎮痛、鎮静、止血を目的として五積散、正常方封筒、疎経活血湯の漢方処方に配合される。
50	『天然薬物・生薬学』 初版　奥田拓男編 廣川書店	1993	P174: 漢方で解表薬とし，鎮痛薬、排膿薬などに配合される。
51	『薬用資源学』初版　山崎幹夫 斉藤和季編　丸善	1997	P222: 漢方処方用薬(鎮痛薬とみなされる処方に配合)
52	『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂	1997	P192: 鎮静、鎮痛剤として神経痛、リウマチ、関節炎などに用いる。
53	『生薬学概論（改訂第3版）』 難波恒雄 津田喜典 南江堂	1998	P254: 鎮痛、解毒、排膿薬。
54	『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店	2001	P161: 漢方で解熱、鎮痛、解毒、排膿などを目標に用いる。
55	『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第６版』 指田豊 山﨑和男 南江堂	2002	P226: 鎮痛、鎮静、止血を目的として清上防風湯などの漢方処方に配合される。
56	『入門漢方医学』初版　日本東洋医学会学術教育委員会 編　日本東洋医学会発行	2002	P155: 鎮痛
57	『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店	2003	P404: 風を去り、湿を乾かし、腫れを消し、止痛の効能があるとされ、皮膚?痒、疥癬、頭痛、牙痛、鼻淵、寒湿腹痛などに応用され、鎮痛、解熱、鎮咳、関節炎の抗炎症作用、血圧降下作用が報告されている。
58	『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人	2004	P99: 漢方処方用薬で、鎮痛とみなされる処方等に配合され、解熱、鎮痛、解毒、排膿などを目標に用いる。配合処方: ?香正気散、五積散、清湿化痰湯、清上防風湯など。
59	『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店	2004	P91: 風湿の邪を去る。頭痛、歯痛、神経痛に用い、化膿性の腫れ物に、婦人病、神経症に応用する。処方例: ?香正気散、荊芥連翹湯、五積散、川?茶調散、疎経活血湯
60	『スタンダード薬学シリーズ3　化学系薬学Ⅲ　自然が生み出す薬物』第1版　社団法人日本薬学会　編　東京化学同人	2005	記載なし
61	『薬用植物学　改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂	2006	P190: （略）鎮痛薬、鎮静薬、通経薬、浄血薬とする。
62	『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂	2007	P225: もっぱら漢方に使い、感冒や湿邪を除く、できものや関節の腫痛を治す薬能がある。頭痛、歯痛、鼻炎、冷えによる腹痛、痔漏、出血を伴う帯下、化膿性の腫れ物、皮膚掻痒症などを主治する。鎮静鎮痛薬とみなされる漢方処方に配剤される。
63	『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS	2007	P22: 解熱、鎮痛、解毒、排膿
64	『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人	2008	P76: 鎮痛を目的に頭痛、副鼻腔炎、神経痛、歯痛などに用いられる。漢方処方: 荊芥連翹湯など
65	『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂	2009	P148: 発汗、鎮痛、活血、解毒、排膿薬。（中）辛温解表薬。方剤: 荊芥連翹湯、五積散、清上防風湯。、川?茶調散、疎経活血湯。
66	『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班	2012	記載なし
67	『新訂生薬学 改訂第７版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂	2012	P90: 発汗、鎮痛、解毒、排膿などに用いる。
68	『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著	2015	P321: もっぱら漢方に用いる。
73	青本「化学」、薬学ゼミナール	2016	P578: 解熱、鎮痛
74	コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール	2014	記載なし