CrudeDrug:Arecae Semen
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General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
Contents |
檳榔子
ビンロウジ Areca | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 種子 |
Property | 本品は鈍円錐形~偏平なほぼ球形を呈し、高さ1.5~3.5cm、径1.5~3cmで、底面の中央にはへそがあり、通例、くぼんでいる。外面の色は灰赤褐色~灰黄褐色を呈し色のうすい網目模様があり、質は堅い。切面は質が密で、灰褐色の種皮が白色の胚乳中に入り込んで大理石様の模様を呈し、種子の中央はしばしばうつろである。
本品は弱いにおいがあり、味は渋くてわずかに苦い。 |
Test | TLC法:本品の粉末3gを共栓遠心沈殿管に入れ、ジエチルエーテル30mL及び水酸化ナトリウム試液5mLを加え、密栓して5分間振り混ぜ、遠心分離し、ジエチルエーテル層を分取する。水浴上でジエチルエーテルを留去後、残留物をメタノール1.5mLに溶かし、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用アレコリン臭化水素酸塩5mgをメタノール1mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液5μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にアセトン/水/酢酸混液(10:6:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これにヨウ素試液を均等に噴霧するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た赤褐色のスポットと色調及びRf値が等しい。 |
Drying loss | |
Ash content | 2.5 %以下 |
Acid-insoluble ash | |
Pharmacopeia | 日局 16-p1575 |
Effect | 駆虫、縮瞳 |
Constituent | アレコリン、アレカイジン、グバコリン、グバシン、ジオスゲニン、クリプトゲニン、β-シトステロール、ミリスチン酸、タンニン arecoline, arecaidine, guvacoline, guvacine, diosgenin, kryptogenin, beta-sitosterol, myristic acid, tannin |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
Prescriptions 処方一覧
延年半夏湯 (エンネンハンゲトウ) 変製心気飲 (ヘンセイシンキイン) 十六味流気飲 (ジュウロクミリュウキイン) 鶏鳴散加茯苓 (ケイメイサンカブクリョウ) 九味檳榔湯 (クミビンロウトウ) 女神散 (ニョシンサン) 女神湯 (ニョシントウ) 椒梅湯 (ショウバイトウ)
歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載
利用する場合は以下を引用してください。
- 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 | 書名 | 出版年 | 記載 |
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3 | 局方医薬品承認申請の手引き | 1980 | 記載なし |
4 | 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) | 2015 | 記載なし |
5 | JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) | 1961 | 【適用】 収れん、唾液分泌薬のほか、条虫駆除薬とし、回虫に対し40 %の卵陰転率を報じたものもある。しかし腹痛など副作用も強いので家畜用とするのが多い。その他臭化水素酸アレコリンの原料とし縮瞳薬 (略) となる。また熱帯各地でし好料として用いる。 2-454 |
6 | JP8 解説書 | 1971 | 【適用】 収れん、唾液分泌促進のほか、条虫駆除薬とし、回虫に対し40%の卵陰転率を報じたものもある。しかし腹痛など副作用も強いので家畜用とすることが多い。その他臭化水素酸アレコリンの原料とし縮瞳薬 (略) となる。また熱帯各地でし好料として用いる。 2-538 |
7 | JP9 解説書 | 1976 | 【適用】 通例条虫駆除薬であるが、回虫に対しても40%の虫卵陰転率が報告されている。しかし腹痛など副作用も強いので家畜用とすることが多い。漢方では条虫・回虫駆除、利尿、緩下の目的で他薬と配合する。その他臭化水素酸アレコリンの原料とし縮瞳薬 (略) となる。また熱帯各地でし好料として用いる。 D-737 |
8 | JP10 解説書 | 1981 | 【適用】 漢方処方用薬であるが、口腔清涼剤の原料とすることもある。 漢方方剤: (略) D-765 |
9 | JP11 解説書 | 1986 | 【適用】 漢方処方用薬として、駆虫薬の一処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、口腔清涼剤の原料とすることもある。 漢方処方: (略) D-813 |
10 | JP12 解説書 | 1991 | 【適用】 漢方処方用薬として、駆虫薬の一処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、口腔清涼剤の原料とすることもある。 漢方処方: (略) D-817 |
11 | JP13 解説書 | 1996 | 【適用】 漢方処方用薬として、駆虫薬の一処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、口腔清涼剤の原料とすることもある。 漢方処方: (略) D-924 |
12 | JP14 解説書 | 2001 | 【適用】 漢方処方用薬として、駆虫薬の一処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、口腔清涼剤の原料とすることもある。 漢方処方: (略) D-992 |
13 | JP15 解説書 | 2006 | 【適用】 漢方処方用薬として、駆虫薬の一処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、口腔清涼剤の原料とすることもある。 漢方処方: (略) D-579 |
14 | JP16 解説書 | 2011 | 【適用】 漢方処方用薬として、駆虫薬の一処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、口腔清涼剤の原料とすることもある。 漢方処方: (略) D-706 |
15 | 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) | 2007 | 記載なし |
19 | 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 | 1887 | 記載なし |
20 | 『生藥學』第5版 下山順一郎 | 1901 | 記載なし |
21 | 『簡明生藥學』島崎健造 | 1909 | P237: 印度人嗜好品として用ふ。 |
22 | 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 | 1913 | 記載なし |
23 | 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 | 1916 | 下171: 医療上には往時赤痢等に対する止瀉薬として用いられたれども今は行われず、現今はもっぱら家畜蛔虫駆除薬となす。又同様の目的に供用せらる。アレコリン(ドイツ薬局方にはブロム水素酸アレコリン」を掲く)を製するの原料たりその主要なる応用は南洋土人の間に行わる所の咀嚼料となすにあり。 |
24 | 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 | 1931 | 正P44: 印度人又は南洋の土人は好んで嗜食し、其咀嚼の爲歯牙を赤褐色に染む。本品は古昔食欲の増進と消化を促す目的に与へし健胃薬にして、腸タカル及び赤痢の裏急後重を去るに一回0.5乃至4グラムを与え、又家畜の駆虫薬としても用ゆることあり。(中略)其他眼科において一回0.004-0.006を瞳孔の縮小薬として用ゆることあり。条虫を駆除するには檳榔子の粉末四乃至六グラムを牛乳に混和して服用する後蓖麻子油の如き下剤を与ふべし。 |
25 | 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 | 1933 | P332: 条虫駆除薬とす。ブローム水素酸アレコリンは縮瞳作用あり。 |
26 | 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1934 | 下P314: 医療上には往時赤痢等に対する止瀉薬として用ひられたれども今は行われず、現今は専ら家畜の蛔虫駆除薬となす又同様の目的に供用せらるるアレコリン(ドイツ薬局方にはブロム水素酸アレコリンを掲ぐ)を製するの原料たり其主要なる応用は南洋土人の間に行はるる所の咀嚼料となすにあり。 |
27 | 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1943 | 314: 医療上には往時赤痢等に対する止瀉薬として用いられたれども今は行われず、現今はもっぱら家畜蛔虫駆除薬となす。又同様の目的に供用せらる。アレコリン(ドイツ薬局方にはブロム水素酸アレコリン」を掲ぐ)を製するの原料たりその主要なる応用は南洋土人の間に行わる所の咀嚼料となすにあり。 |
28 | 『生藥學教科書』木村康一 | 1949 | 記載なし |
29 | 『最新生薬学』刈米達夫 | 1949 | P162: 条虫駆除薬。ブロム水素酸アレコリンの1%水溶液は瞳孔縮小薬又眼圧低下薬として緑内障の治療に供する。マレー人その他東洋熱帯民族はビンロジ時を嗜好料として常用する。その目的には多くの生果を縦に半切りし,貝殻を焼いて製した灰を水で煉ったものと阿仙薬少量を塗り丁子の1片を加えコショウ科植物キンマの葉で包み用いる。 |
30 | 『生薬学』三橋博、醫學書院 | 1958 | P262: ピロカルピンと薬理作用類似し、副交感神経を興奮するが条虫に対しても有効である。臭化水素酸アレコリンとして用いる。 |
31 | 『生薬学』第4版、藤田路一 | 1963 | P46: 条虫、蛔虫駆除剤、染料。Arecoline製造原料。臭化水素酸アレコリンを製し主として家畜類の駆虫及び瞳孔縮小の目的にエゼリンに代用した。 |
32 | 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 | 1965 | P141: 条虫、蛔虫駆除剤(主に家庭用薬原料)。arecoline原料。漢方: 健胃、収れん、駆虫剤。九味檳榔湯など |
33 | 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 | 1966 | P93: 健胃、消化、収れん |
34 | 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 | 1967 | P154: 条虫駆虫剤、動物用駆虫剤。(2)arecoline hydrobromideの1%水溶液は瞳孔縮小と眼圧低下の作用があるので緑内障の治療に用いる。また動物用駆虫剤に用いる。(3)染料。(4)嗜好料(熱帯アジアでは未熟な種子を石灰、キンマPiPer betle L.の葉などと共に噛む風習がある)。(5)下痢、赤痢、頭痛、皮膚病などに用いる。 |
35 | 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 | 1971 | P277: 消化、条虫駆除薬とし、また水腫、便秘、渋り腹に効ありとする。熱帯民族は未熟種子を半切しボウカイ(貝殻を焼いて製した灰で炭酸カルシウムに微量の石灰を含む)とアセンヤク少量を水で練ったものを塗り、チョウジの1片を添え、コショウ科植物キンマPiPer betle L.)の葉(漢名: クショウまたはフルヨウ)に包み、嗜好品として口に含み常用する。アレリコンは薬理作用がニコチンに類する故、タバコに類する嗜好品と考えられる。これを口中に含むと唾液の分泌は盛んになり、タンニンは石灰のために紅色を呈し道路に吐いた唾液が血痕のように見える。ブロム水素酸アレリコンの1%水溶液は瞳孔収縮薬または眼圧低下藥として緑内障の治療薬に応用しうる。 |
36 | 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 | 1973 | P166: 条虫駆除薬。ブロム水素酸アレコリンの1%水溶液は瞳孔縮小薬または眼圧低下薬として緑内障の治療に供する。マレー人その他東洋熱帯民族はビンロウジを嗜好料として常用する。 |
37 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1975 | 記載なし |
38 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1976 | P242: ビンロウ子Semen arecaeはマレー民族により古くから嗜好品として用いられていた(略)駆虫剤としては、ビンロウ子やアレコリンは特に犬の場合に適用される。(略) |
39 | 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 | 1978 | P273: 日本では漢方の用途は少なく、後世方で利尿、緩下などの目的で処方される。 条虫駆虫薬。現在では家畜用とすることが多い。 縮瞳薬、臭化水素酸アレコリン製造原料。 |
40 | 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 | 1978 | P116: 収れん、唾液分泌促進、条虫駆除アレリコン製造原料。 |
41 | 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 | 1978 | P83: 条虫駆除薬、動物用に用いることが多い。プロム水素酸アレコリン原料とする。これは眼の瞳孔縮小、眼圧低下の作用があるので緑内障の治療に用いる。その他染料、嗜好料としての用途がある。東南アジアの原住民は、未熟種子を縦に半切い、貝殻を焼いた灰を水で練ったものとアセンヤク、チョウジを加えキンマ PiPer betle(PiPeraceae)の葉にこれらを包み、口に入れてかむシーレという咀嚼性嗜好料が広くいきわたっている。 |
42 | 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 | 1980 | 記載なし |
43 | 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 1982 | P281: 条虫駆除剤 |
44 | 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1984 | P346: 駆虫薬(条虫、回虫の駆除に家畜用)、通例、漢方ではむくみ、腹水、腹が張る、便秘などに処方される。 |
45 | 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 | 1987 | P170: 条虫駆虫剤、動物用駆虫剤。(2)arecoline hydrobromideの1%水溶液は瞳孔縮小と眼圧低下の作用があるので緑内障の治療に用いる。また動物用駆虫剤に用いる。(3)染料。(4)嗜好料(熱帯アジアでは未熟な種子を石灰、キンマPiPer betle L.の葉などと共に噛む風習がある)。(5)下痢、赤痢、頭痛、皮膚病などに用いる。 |
46 | 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1987 | P392: 駆虫薬(条虫、回虫の駆除に家畜用)、通例、漢方ではむくみ、腹水、腹が張る、便秘などに処方される。 |
47 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 1989 | P257: 条虫駆除薬、臭化水素酸アレコリン(縮瞳薬)の製造原料として用いるほか、延年半夏湯などの漢方処方に配合される。また、東南アジアでは前記嗜好料の原料とする。 |
48 | 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 | 1990 | P328: 収斂、健胃、条虫駆除薬。 |
49 | 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 | 1992 | P257: 条虫駆除薬、臭化水素酸アレコリン(縮瞳薬)の製造原料として用いるほか、延年半夏湯、鶏鳴散加茯苓などの漢方処方に配合される。 |
50 | 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 | 1993 | P53: 煎剤を駆虫薬(条虫、回虫など)として用いるほか、健胃消化藥などとして少数例漢方処方に配合される。口腔清涼剤の原料とすることもある。 |
51 | 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 | 1997 | P223: 漢方処方用薬(駆虫薬の処方に配合)、口腔清涼剤。 |
52 | 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 | 1997 | P423: 条虫駆除薬として用いられる。便秘、腹部膨満などを伴う水腫で体力のある場合、舟車丸が用いられる。 |
53 | 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 | 1998 | P328: 収斂、健胃、条虫駆除薬。 |
54 | 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 2001 | P274: 条虫駆除剤 |
55 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 2002 | P298: 条虫駆除作用、止瀉作用がある。東南アジアの人達はは生薬をbetelというそしゃく剤として、精神高揚の目的に用いる。この作用はarecolineの中枢興奮作用によると考えられる。本物質はムスカリン様作用とニコチン様作用を示す。条虫駆除薬、臭化水素酸アレコリン(縮瞳薬)の製造原料として用いるほか、延年半夏湯などの漢方処方に配合される。また、東南アジアでは前記嗜好料の原料とする。 |
56 | 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 | 2002 | 記載なし |
57 | 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 | 2003 | P251: ビンロウジの種子は東南アジアの一部でキンマ葉と消石灰と混ぜて咀嚼性嗜好料として用いられている他、条虫駆除剤として用いられている。漢方では、胃腸機能を促進する目的で配合される。 |
58 | 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 | 2004 | 記載なし |
59 | 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 | 2004 | 記載なし |
60 | 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 | 2005 | 記載なし |
61 | 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 | 2006 | P240: (略)漢方で条虫駆除薬とする。縮瞳薬または条虫駆除薬となる臭化水素酸アレコリンの原料とする。 |
62 | 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 | 2007 | P308: 条虫駆除薬、臭化水素酸アレコリン(縮瞳薬)製造原料として用いる。漢方では、消化不全を治し、腹中の膨満感を除く、水腫を除く、寄生虫を駆除するなどの薬能ある。飲食の停滞、胃や腹の腫痛、渋り腹、寄生虫による腹中の硬結、水腫、脚気、多痰、腹中の硬結などを主治する。胃腸機能を促進し、腹張り・膨満感を治すとされる処方や駆虫薬とされる漢方処方に配剤される。また、東南アジアでは口腔清涼剤として嗜好料の原料とする。 |
63 | 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS | 2007 | P28: 駆虫、血圧降下作用、縮瞳 |
64 | 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 | 2008 | P77: 駆虫作用。漢方処方: 女神散など。インド、東南アジアの国では咀嚼性嗜好品として精神高揚のために用いられる。 |
65 | 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 | 2009 | P226: 条虫駆除、収斂、止瀉作用。(中)行気薬。方剤: 九味檳榔湯、鶏鳴散加茯苓、椒梅湯、女神散。 |
66 | 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 | 2012 | 記載なし |
67 | 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 | 2012 | P175: 動物用駆虫薬、染料、嗜好料(熱帯アジアでは未熟種子を石灰、キンマPiPer betle L.の葉などとともに噛む風習がある)。皮膚病、下痢、赤痢、頭痛などの治療。 |
68 | 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 | 2015 | P332: アレコリン臭化水素塩製造原料とするほか、漢方でも用いる。 |
73 | 青本「化学」、薬学ゼミナール | 2016 | 記載なし |
74 | コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール | 2014 | 記載なし |