CrudeDrug:Scutellariae Radix/Abstract
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黄芩 (Scutellariae Radix)
黄芩はシソ科のコガネバナScutellaria baicalensis Georgiの周皮を除いた根を基原とする。文献名に「腐腸」「内虚」などの別名があるが、これは根の根頭内部にできる黒色空洞の枯心の形態から名づけられたものである。根が黄色いことと、古書では「芩」は葦の仲間の植物を指しており、葦の茎が中空であることから黄色い葦の意味で名づけられたとされる。 1991年に厚生省により、黄芩を配合する「小柴胡湯」による副作用(間質性肺炎)について、使用上の注意の記載が義務付けられた。その後、黄芩が原因物質である可能性が考えられ、黄芩が配合される漢方製剤を中心にこの記載がされている。副作用の発症に、何らか関与していると示唆されている黄芩は、今後の生産、品質における管理・方向性が重要な生薬であるといえる。 (出典:栃本天海堂創立60周年記念誌)