CrudeDrug:Nupharis Rhizoma

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川骨

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センコツ Nuphar Rhizome
Species * ... non-plant	Nuphar japonicum De Candolle コウホネ   コウホネ属 川骨、河骨
Part(s) Used	根茎
Property	本品は、通例、不整円柱形を縦割した片で、ねじれ、曲がり又は多少押しつぶされている。長さ20～30cm、幅約2cmである。外面は暗褐色、断面は白色～灰白色を呈し一面には径約1cmのほぼ円形～やや三角形の葉柄の跡があり他面には径0.3cm以下の多くの根の跡がある。質は軽く海綿様で折りやすく、折面は平らで粉性である。横切面をルーペ視するとき、外辺は黒色で、内部は多孔性の組織からなり、維管束が散在する。 本品は弱いにおいがあり、味はわずかに苦く不快である。
Test	ドラーゲンドルフ試薬：本品の粉末1gにメタノール20mLを加え、還流冷却器を付け、水浴上で15分間煮沸し、冷後、ろ過する。ろ液を蒸発乾固し、残留物に希酢酸5mLを加え、水浴上で1分間加温し、冷後、ろ過する。ろ液1滴をろ紙上に滴下し、風乾後、噴霧用ドラーゲンドルフ試液を噴霧して放置するとき、黄赤色を呈する。
Drying loss	15.0 %以下（6時間）
Ash content	10.0 %以下
Acid-insoluble ash	1.0 %以下
Pharmacopeia	日局 16-p1532
Effect	強壮、止血、婦人病（月経不順など）の改善
Constituent	ヌファリジン、デオキシヌファリジン、ヌファラミン nupharidine, deoxynupharidine, nupharamine
Links

References

1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

治打撲一方 (ジダボクイッポウ)  

歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載

利用する場合は以下を引用してください。

• 矢作 忠弘，石内勘一郎，渥美 聡孝，三宅 克典，森永 紀，伏見 裕利，大山 雅義，森川 敏生，田中 謙，有田 正規，牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017

番号	書名	出版年	記載
3	局方医薬品承認申請の手引き	1980	記載なし
4	生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて（2015年12月25日薬生審査発）	2015	記載なし
5	JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966)	1961	【適用】 強壮、止血、浄血剤として婦人病の家庭薬に配合される。 (略)。 2-349
6	JP8 解説書	1971	【適用】 強壮、止血、浄血剤として婦人病の家庭薬に配合される。 (略)。 2-407
7	JP9 解説書	1976	【適用】 駆?血、止血、利水の目的で漢方方剤および婦人用家庭薬製剤に配合される。中国では補養 (強壮) 薬として用いる。 D-510
8	JP10 解説書	1981	【適用】 漢方処方用薬でもあるが、主として配合剤 (婦人用薬) の原料とする。 (略) 漢方方剤: (略) D-517
9	JP11 解説書	1986	【適用】 漢方処方用薬としては、解熱鎮痛消炎薬とみなされる一処方に配合されている。主として配合剤 (婦人用薬) の原料とする (略)。 漢方処方: 治打撲一方 D-546
10	JP12 解説書	1991	【適用】 漢方処方用薬としては、解熱鎮痛消炎薬とみなされる一処方に配合されている。主として配合剤 (婦人用薬) の原料とする (略) 漢方処方: 治打撲一方 D-539
11	JP13 解説書	1996	【適用】 漢方処方用薬としては、解熱鎮痛消炎薬とみなされる一処方に配合されている。主として配合剤 (婦人用薬) の原料とする (略) 漢方処方: 治打撲一方 D-600
12	JP14 解説書	2001	【適用】 漢方処方用薬としては、解熱鎮痛消炎薬とみなされる一処方に配合されている。主として配合剤 (婦人用薬) の原料とする (略) 漢方処方: 治打撲一方 D-643
13	JP15 解説書	2006	【適用】 漢方処方用薬としては、解熱鎮痛消炎薬とみなされる一処方に配合されている。主として配合剤 (婦人用薬) の原料とする (略) 漢方処方: 治打撲一方 D-379
14	JP16 解説書	2011	【適用】 漢方処方用薬としては、解熱鎮痛消炎薬とみなされる一処方に配合されている。主として配合剤 (婦人用薬) の原料とする (略) 漢方処方: 治打撲一方 D-469
15	登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き（厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月）	2007	記載なし
19	『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞	1887	記載なし
20	『生藥學』第５版 下山順一郎	1901	記載なし
21	『簡明生藥學』島崎健造	1909	記載なし
22	『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会	1913	記載なし
23	『生藥學』第１３版 下山純一郎 朝比奈泰彦	1916	記載なし
24	『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版	1931	正P165: ヒステリー及消化器病等に一回一乃至十グラムを用ゆ。
25	『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂	1933	P303: 強壮健胃薬とす。神経衰弱、婦人病等に用ゆ。
26	『生藥學』第２０版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市	1934	記載なし
27	『生藥學』第２７版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市	1943	記載なし
28	『生藥學教科書』木村康一	1949	記載なし
29	『最新生薬学』刈米達夫	1949	記載なし
30	『生薬学』三橋博、醫學書院	1958	記載なし
31	『生薬学』第４版、藤田路一	1963	記載なし
32	『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店	1965	P64: 強壮、止血剤として婦人病に用いる。漢方: 駆?血剤。調栄湯
33	『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店	1966	記載なし
34	『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂	1967	P103: 婦人の浄血剤。産前産後、月経不順などに用いる。
35	『和漢生薬』刈米達夫　廣川書店 植物分類学での順	1971	P209: 補精薬または婦人薬として用いる。
36	『最新生薬学　第三改槁版』刈米達夫 廣川書店	1973	P231: 補精薬または婦人病に用いる。
37	『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店	1975	記載なし
38	『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店	1976	記載なし
39	『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店	1978	P74: 漢方で強壮、止血、浄血などの目的で婦人病に用いられ、比較的市場性があり婦人家庭薬にも処方される。民間では根茎の搾汁を乳房の疼痛、切創などに用いる。
40	『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂	1978	P78: 漢方で強壮、止血、浄血などの目的で婦人病などにもちいられ、家庭薬原料にも用いられる。
41	『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社	1978	記載なし
42	彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店	1980	P105: 駆?血、清血
43	『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店	1982	P244: 漢方で駆?血、止血、利尿、強壮を目標に用いる。
44	『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店	1984	P238: 漢方では理血薬(月経不順、出血傾向などに)として処方。婦人用家庭薬製剤に配合。
45	『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂	1987	P102: 婦人病薬、強壮、止血、月経不順、産前産後。
46	『コメンタリー局方生薬』 第２版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店	1987	P280: 漢方では理血薬(月経不順、出血傾向などに)として処方。婦人用家庭薬製剤に配合。
47	『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第３版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂	1989	P124: 強壮、止血、浄血の目的で漢方処方に配合される。治打撲一方。
48	『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂	1990	P301: 止血、利尿、強壮、駆?血薬
49	『生薬学改訂第４版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂	1992	P125: 強壮、止血、浄血の目的で漢方処方に配合される。
50	『天然薬物・生薬学』 初版　奥田拓男編 廣川書店	1993	P169: 漢方後世方で解熱、鎮痛、消炎薬として配合。家庭薬として婦人病藥に配合。
51	『薬用資源学』初版　山崎幹夫 斉藤和季編　丸善	1997	P206: 漢方処方用薬(解熱・鎮痛・消炎薬とみなされる処方に配合)、婦人用薬。
52	『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂	1997	P384: 微小循環改善薬（駆?血薬）として、婦人科疾患や打撲などのうっ血による腫痛の改善に用いる。
53	『生薬学概論（改訂第3版）』 難波恒雄 津田喜典 南江堂	1998	P301: 止血、利尿、強壮、駆?血薬
54	『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店	2001	P236: 漢方で駆?血、止血、利尿、強壮を目標に用いる。
55	『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第６版』 指田豊 山﨑和男 南江堂	2002	P158: 強壮、駆?血、止血、浄血の目的で漢方処方に配合される。治打撲一方。
56	『入門漢方医学』初版　日本東洋医学会学術教育委員会 編　日本東洋医学会発行	2002	P153: 強壮、鎮痛、消炎
57	『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店	2003	P378: 川骨は解熱鎮痛消炎薬とみなされる漢方方剤や婦人用薬に配合されている。?血を除き止痛の目的で漢方処方に配合されている。
58	『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人	2004	記載なし
59	『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店	2004	記載なし
60	『スタンダード薬学シリーズ3　化学系薬学Ⅲ　自然が生み出す薬物』第1版　社団法人日本薬学会　編　東京化学同人	2005	記載なし
61	『薬用植物学　改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂	2006	P139: （略）強壮薬、止血薬として婦人病に用いる。
62	『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂	2007	P149: 主として配合剤(婦人用薬)の原料とする。漢方では、虚を補い健胃する、月経を調える、?血を除き、止痛する薬能がある。病後の衰弱、消化不良、月経不順を主治する。打撲によるうっ血を除き、痛みを止める解熱鎮痛消炎作用をもつとみなされる漢方処方(治打撲一方)に配剤される。
63	『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS	2007	P170: 利尿。漢方では、駆?血、止血、利尿、強壮のために用いられてきた。
64	『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人	2008	P61強壮、止血、浄血などの目的で、産前、産後や婦人病に用いられる。漢方処方: 治打撲一方など
65	『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂	2009	P192: 利尿、止血、駆?血薬。方剤: 治打撲一方
66	『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班	2012	記載なし
67	『新訂生薬学 改訂第７版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂	2012	P108: 婦人病薬、強壮、止血、月経不順、産前産後、更年期障害。
68	『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著	2015	P222: 婦人用家庭薬のほか、ごく一部の漢方処方に配合される。
73	青本「化学」、薬学ゼミナール	2016	記載なし
74	コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール	2014	記載なし