CrudeDrug:Akebiae Caulis
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General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
Contents |
木通
| モクツウ Akebia Stem | |
|---|---|
| Species * ... non-plant |
|
| Part(s) Used | 茎 |
| Property | 本品は円形又は楕円形の切片で厚さ0.2～0.3cm径1～3cmである。両切面の皮部は暗灰褐色を呈し、木部は淡褐色の道管部と灰白色の放射組織とが交互に放射状に配列する。髄は淡灰黄色で、明らかである。側面は灰褐色で、円形又は横に長い楕円形の皮目がある。
本品はほとんどにおいがなく、味はわずかにえぐい。本品の横切片を鏡検するとき、主として結晶細胞列を伴う繊維束と石細胞群とからなる輪層が師部の外辺を弧状に囲んでいる。皮部の放射組織は単晶を含む厚膜細胞からなる。形成層付近は明らかで、髄周辺の細胞は極めて厚膜である。木部放射組織及び髄周辺の柔細胞にはシュウ酸カルシウムの単晶及びでんぷん粒を含む。でんぷん粒の径は8μm以下である。 |
| Test | 起泡試験：本品の粉末0.5gに水10mLを加え、煮沸した後、放冷し、強く振り混ぜるとき、持続性の微細な泡を生じる。 |
| Drying loss | |
| Ash content | 10.0 %以下 |
| Acid-insoluble ash | |
| Pharmacopeia | 日局 16-p1590 |
| Effect | 利尿、消炎、婦人病（月経不順など）の改善 |
| Constituent | アケボシド、 ヘデラゲニン、オレアノール酸 akeboside, hederagenin, oleanolic acid |
| Links | |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
Prescriptions 処方一覧
五淋散 (ゴリンサン) 八味帯下方 (ハチミタイカホウ) 変製心気飲 (ヘンセイシンキイン) 加味解毒湯 (カミゲドクトウ) 竜胆瀉肝湯 (リュウタンシャカントウ) 消風散 (ショウフウサン) 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 (トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ) 当帰四逆湯 (トウキシギャクトウ) 通導散 (ツウドウサン)
歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載
利用する場合は以下を引用してください。
- 矢作 忠弘，石内勘一郎，渥美 聡孝，三宅 克典，森永 紀，伏見 裕利，大山 雅義，森川 敏生，田中 謙，有田 正規，牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
| 番号 | 書名 | 出版年 | 記載 |
|---|---|---|---|
| 3 | 局方医薬品承認申請の手引き | 1980 | 【効能または効果】尿量減少 No.2355 |
| 4 | 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて（2015年12月25日薬生審査発） | 2015 | 尿量減少注）の改善 注) 尿量減少とは、下肢のポンプ機能低下などが原因で水分の排泄が滞ることにより、下肢のむくみや夜間頻尿等の症状を伴って尿の量が減少している状態である。 |
| 5 | JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) | 1961 | 【適用】 消炎利尿薬として、水腫、尿利不全に応用し、主として漢方用薬として用いる。(略) 2-509 |
| 6 | JP8 解説書 | 1971 | 【適用】 消炎利尿薬として、水腫、利尿不全に応用し、主として漢方要薬として用いる。(略)。 (略)。 2-601 |
| 7 | JP9 解説書 | 1976 | 【適用】 漢方では、消炎性利尿、通経などの目的で方剤に配合される。 〔薬理〕 (略) D-869 |
| 8 | JP10 解説書 | 1981 | 【適用】 漢方処方用薬である。また、むくみに煎用するか又は配合剤の原料とする (略)。 漢方方剤: (略) D-891 |
| 9 | JP11 解説書 | 1986 | 【適用】 漢方処方用薬であり、尿路疾患用薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、尿量減少、むくみに煎用するか又は配合剤の原料とする (略)。 尿量減少に、 (略) 。 漢方処方: (略) D-946 |
| 10 | JP12 解説書 | 1991 | 【適用】 漢方処方用薬であり、尿路疾患用薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、尿量減少、むくみに煎用するか又は配合剤の原料とする (略)。 尿量減少に、 (略) 食前又は食間に3分服する。 漢方処方: (略) D-951 |
| 11 | JP13 解説書 | 1996 | 【適用】 漢方処方用薬であり、尿路疾患用薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、尿量減少、むくみに煎用するか又は配合剤の原料とする (略)。 尿量減少に、 (略) 食前又は食間に3分服する。 漢方処方: (略) D-1058 |
| 12 | JP14 解説書 | 2001 | 【適用】 漢方処方用薬であり、尿路疾患用薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、尿量減少、むくみに煎用するか又は配合剤の原料とする (略)。 尿量減少に、 (略) 食前又は食間に3分服する。 漢方処方: (略) D-1133 |
| 13 | JP15 解説書 | 2006 | 【適用】 漢方処方用薬であり、尿路疾患用薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、尿量減少、むくみに煎用するか又は配合剤の原料とする (略)。 尿量減少に、 (略) 食前又は食間に3分服する。 漢方処方: (略) D-651 |
| 14 | JP16 解説書 | 2011 | 【適用】 漢方処方用薬であり、尿路疾患用薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、尿量減少、むくみに煎用するか又は配合剤の原料とする (略)。 尿量減少に、 (略) 食前又は食間に3分服する。 漢方処方: (略) D-779 |
| 15 | 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き（厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月） | 2007 | 尿量増加（利尿）作用を期待して用いられる（P. 129）。利尿作用を期待して配合される（P. 132）。 |
| 19 | 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 | 1887 | 記載なし |
| 20 | 『生藥學』第５版 下山順一郎 | 1901 | 記載なし |
| 21 | 『簡明生藥學』島崎健造 | 1909 | 記載なし |
| 22 | 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 | 1913 | 記載なし |
| 23 | 『生藥學』第１３版 下山純一郎 朝比奈泰彦 | 1916 | 記載なし |
| 24 | 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 | 1931 | 正P139: 利尿薬として水腫、淋瀝、尿利困難等に用ひ。疥癬其他の諸瘡に内服せしめて、其諸炎症をとめ、腫脹を去るに供す。 |
| 25 | 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 | 1933 | P244: 利尿薬とす。 |
| 26 | 『生藥學』第２０版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1934 | 記載なし |
| 27 | 『生藥學』第２７版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1943 | 記載なし |
| 28 | 『生藥學教科書』木村康一 | 1949 | 記載なし |
| 29 | 『最新生薬学』刈米達夫 | 1949 | 記載なし |
| 30 | 『生薬学』三橋博、醫學書院 | 1958 | 記載なし |
| 31 | 『生薬学』第４版、藤田路一 | 1963 | 記載なし |
| 32 | 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 | 1965 | P88: 漢方: 消炎性利尿剤。蔓荊子散など |
| 33 | 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 | 1966 | P79: 消炎性利尿剤 |
| 34 | 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 | 1967 | P53: 漢方で利尿、鎮痛、通経作用を目的として木通散、当帰四逆散などに配合。煎剤1日量5?10g。 |
| 35 | 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 | 1971 | P213: 消炎、利尿、通経、催乳の作用がル。腎炎、浮取に用いる。 |
| 36 | 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 | 1973 | P208: 消炎、利尿、通経、催乳の効がある。腎炎、浮腫に用いる。 |
| 37 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1975 | 記載なし |
| 38 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1976 | 記載なし |
| 39 | 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 | 1978 | P69: 漢方では消炎性利尿、通経、鎮痛などの目的で方剤に配合される。 |
| 40 | 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 | 1978 | P129: 消炎利尿剤として、水腫、尿利不全に用い、主として漢方処方に配剤される。 |
| 41 | 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 | 1978 | P17: 消炎利尿、通経鎮痛などの目的で漢方に配合される。 |
| 42 | 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 | 1980 | P106: 消炎、利尿 |
| 43 | 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 1982 | P245: 漢方で消炎性利尿、通経などを目標に用いる。 |
| 44 | 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1984 | P380: 漢方で利尿薬(頻尿、排尿痛、排尿困難、むくみなどに)として処方。むくみに単剤服用または家庭薬製剤に配合。 |
| 45 | 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 | 1987 | P63: 漢方で利尿、鎮痛、通経作用を目的として五淋散、加味解毒湯、消風散、当帰四逆散などに配合。煎剤1日量5?10g。 |
| 46 | 『コメンタリー局方生薬』 第２版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1987 | P426: 漢方で利尿薬(頻尿、排尿痛、排尿困難、むくみなどに)として処方。むくみに単剤服用または家庭薬製剤に配合。 |
| 47 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第３版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 1989 | P119: 消炎性利尿、通経、鎮痛の目的で、漢方処方に配合される。消風散、通導散、当帰四逆散などがあげられる。 |
| 48 | 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 | 1990 | P303: 消炎、利尿、通経薬。 |
| 49 | 『生薬学改訂第４版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 | 1992 | P120: 消炎性利尿、通経、鎮痛の目的で、漢方処方に配合される。 |
| 50 | 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 | 1993 | P168: 消炎、利尿、通経薬。漢方では利水滲湿とし、尿路疾患用薬その他に配合。 |
| 51 | 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 | 1997 | P229: 漢方処方用薬(尿路疾患用薬とみなされる処方に配合) |
| 52 | 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 | 1997 | P355: 消炎性利尿、鎮痛薬として、湿熱を除き、小便を通じ、関節を利かす効がある。小便不利、関節リウマチ、神経痛、月経不順など、煎剤として2.5?9 g。 |
| 53 | 『生薬学概論（改訂第3版）』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 | 1998 | P303: 消炎、利尿、通経薬。 |
| 54 | 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 2001 | P241: 漢方で消炎性利尿、通経などを目標に用いる。1日量10g(煎剤) |
| 55 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第６版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 2002 | P153: 消炎性利尿、通経、鎮痛の目的で、漢方処方に配合される。消風散、通導散、当帰四逆散などがあげられる。 |
| 56 | 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 | 2002 | P156: 消炎、利尿、通経 |
| 57 | 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 | 2003 | P197: 消炎、利尿、通経を目的とした方剤に配合される。 |
| 58 | 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 | 2004 | P112: 消炎性利尿、鎮痛薬として、湿熱を除き、小便を通じ、関節を利かす効がある。小便不通、関節リウマチ、神経痛、月経不順など、煎剤として2.5?9g、一日最大分量10g。配合処方: 加味解毒湯、竜胆瀉肝湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯など。 |
| 59 | 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 | 2004 | P101: 消炎性利尿、鎮痛薬として、水腫、小便不利、関節痛に応用する。処方例: 帰脾湯、牛膝散、防已湯 |
| 60 | 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 | 2005 | P25: 利尿薬。消炎性利尿。通経などの目的で漢方に配合される。 |
| 61 | 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 | 2006 | P136: （略）漢方で利尿薬、鎮痛薬とする。 |
| 62 | 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 | 2007 | P144: もっぱら漢方に使い、清熱し利尿し、水腫を消すなどの薬能がある。血尿、淋濁、水腫、胸中の煩熱、咽喉の腫れと痛み、乳汁分泌困難などを主治する。尿路疾患用薬とみなされる漢方処方に配剤される。また尿量減少、むくみに煎用するか配合剤の原料とする。 |
| 63 | 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS | 2007 | P6: 利尿、通経、消炎 |
| 64 | 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 | 2008 | P83: 利尿薬として用いる。漢方処方: 五淋散、消風散など |
| 65 | 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 | 2009 | P194: 消炎、利尿、通経薬。（中）利水滲出薬。方剤: 五淋散、消風散、通導散など |
| 66 | 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 | 2012 | 記載なし |
| 67 | 『新訂生薬学 改訂第７版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 | 2012 | P63: 尿路疾患用薬。尿量減少、浮腫に用いる。 |
| 68 | 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 | 2015 | P388: もっぱら漢方処方に配合。 |
| 73 | 青本「化学」、薬学ゼミナール | 2016 | P574: 利尿 |
| 74 | コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール | 2014 | P147: 利尿 |
