CrudeDrug:Cannabis Fructus
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General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
Contents |
麻子仁
マシニン Hemp Fruit | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 果実 |
Property | 本品はわずかに偏平な卵球形を呈し、長さ4~5mm、径3~4mm、外面は灰緑色~灰褐色を呈する。一端はややとがり、他の一端には果柄の跡があり、両側には稜線がある。外面はつやがあり、白色の網脈模様がある。果皮はやや堅い。種子はやや緑色を帯び、内部には灰白色の胚乳がある。本品100粒の質量は1.6~2.7gである。
本品はほとんどにおいはないが、かめば香ばしく、味は緩和で油様である。本品の横切片を鏡検するとき、外果皮は1層の表皮からなり、中果皮は柔組織、色素細胞層、及び短小細胞列からなり、内果皮は1層の放射方向に長い石細胞層からなる。種皮は管状細胞層と海綿状組織からなる。種子の内側には層の柔細胞からなる周乳と1層~数層の柔細胞からなる内乳がある。胚の大部分は柔組織からなり胚軸の中央及び子葉の各部に維管束が認められる。胚の柔組織にはアリューロン粒及び油滴を含む。 |
Test | TLC法:本品の粉末0.3gにメタノール3mLを加え、10分間振り混ぜた後、遠心分離し、上澄液を試料溶液とする。この液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液5μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にヘキサン/酢酸エチル混液(9:2)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これにバニリン・硫酸試液を均等に噴霧し105℃で5分間加熱するとき、Rf値0.6付近に濃青紫色のスポットを認める。 |
Drying loss | 9.0 %以下(6時間) |
Ash content | 7.0 %以下 |
Acid-insoluble ash | 2.0 %以下 |
Pharmacopeia | 日局 16-p1590 |
Effect | 瀉下 |
Constituent | パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ペントサン、デキストリン、イノシトール、トリゴメリン、コリン、レシチン、クエン酸 palmitic acid, oleic acid, linoleic acid, linoleic acid, pentosan, dextrin, inositol, trigomelline, choline, lecithin, citric acid |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
Prescriptions 処方一覧
潤腸湯 (ジュンチョウトウ) 麻子仁丸 (マシニンガン) 炙甘草湯 (シャカンゾウトウ) 消風散 (ショウフウサン)
歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載
利用する場合は以下を引用してください。
- 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 | 書名 | 出版年 | 記載 |
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3 | 局方医薬品承認申請の手引き | 1980 | 記載なし |
4 | 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) | 2015 | 記載なし |
5 | JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) | 1961 | 記載なし |
6 | JP8 解説書 | 1971 | 記載なし |
7 | JP9 解説書 | 1976 | 記載なし |
8 | JP10 解説書 | 1981 | 記載なし |
9 | JP11 解説書 | 1986 | 記載なし |
10 | JP12 解説書 | 1991 | 記載なし |
11 | JP13 解説書 | 1996 | 記載なし |
12 | JP14 解説書 | 2001 | 記載なし |
13 | JP15 解説書 | 2006 | 【適用】漢方処方用薬である。瀉下作用を目的とした処方に配合されている。漢方: 炙甘草湯、潤腸湯、麻子仁丸 D-649 |
14 | JP16 解説書 | 2011 | 【適用】漢方処方用薬である。瀉下作用を目的とした処方に配合されている。漢方: 炙甘草湯、潤腸湯、麻子仁丸 D-777 |
15 | 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) | 2007 | 記載なし |
19 | 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 | 1887 | 効能の記載なし P317 (大麻実として) |
20 | 『生藥學』第5版 下山順一郎 | 1901 | 記載なし |
21 | 『簡明生藥學』島崎健造 | 1909 | 記載なし |
22 | 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 | 1913 | 記載なし |
23 | 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 | 1916 | 記載なし |
24 | 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 | 1931 | 記載なし |
25 | 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 | 1933 | 記載なし |
26 | 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1934 | 附録第一P7(大麻仁の項)…緩和薬となし又乳剤に之を附加す。 |
27 | 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1943 | 記載なし |
28 | 『生藥學教科書』木村康一 | 1949 | 記載なし |
29 | 『最新生薬学』刈米達夫 | 1949 | 記載なし |
30 | 『生薬学』三橋博、醫學書院 | 1958 | 記載なし |
31 | 『生薬学』第4版、藤田路一 | 1963 | 記載なし |
32 | 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 | 1965 | 記載なし |
33 | 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 | 1966 | P93: 粘滑性緩下剤 |
34 | 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 | 1967 | 記載なし |
35 | 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 | 1971 | 記載なし |
36 | 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 | 1973 | 記載なし |
37 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1975 | 記載なし |
38 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1976 | 記載なし |
39 | 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 | 1978 | P36(インド大麻): 常習便秘症に緩下薬として用いる。 |
40 | 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 | 1978 | P128: 緩下薬とし、老人、子供、妊産婦などの体力の消耗している人の便秘に用いる。 |
41 | 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 | 1978 | 記載なし |
42 | 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 | 1980 | 記載なし |
43 | 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 1982 | 記載なし |
44 | 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1984 | 記載なし |
45 | 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 | 1987 | 記載なし |
46 | 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1987 | 記載なし |
47 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 1989 | 記載なし |
48 | 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 | 1990 | P318: 緩下、鎮咳、潤燥薬。七味唐辛子の材料。 |
49 | 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 | 1992 | 記載なし |
50 | 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 | 1993 | P81(大麻の項より): 緩下薬、七味唐辛子の原料。 |
51 | 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 | 1997 | 記載なし |
52 | 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 | 1997 | P304: 老人、子供、妊婦などに対する緩和な粘滑性下剤として用いられる。また糖尿病にも用いられる。しかし、現在は七味唐辛子などの食用または製油原料としての用途が大きい。 |
53 | 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 | 1998 | P318: 緩下、鎮咳、潤燥薬。七味唐辛子の材料。 |
54 | 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 2001 | 記載なし |
55 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 2002 | 記載なし |
56 | 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 | 2002 | 記載なし |
57 | 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 | 2003 | P311: 滋潤、滋養により便通を改善する目的で漢方処方に配合されている。 |
58 | 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 | 2004 | P77: 老人、子供、妊婦などに対する緩和な粘滑性下剤。緩下薬として麻子仁丸、潤腸湯、また、疲れやすい者の動悸、息切れ等を目的に炙甘草湯に配合。 |
59 | 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 | 2004 | P101: 緩和な粘滑性下剤で、体力のないものの便秘などに応用する。処方例: 潤腸湯、麻子仁丸 |
60 | 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 | 2005 | 記載なし |
61 | 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 | 2006 | P117: (略)緩下薬とする。 |
62 | 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 | 2007 | P119: 滋養強壮薬、緩下薬、七味唐辛子の原料、小鳥の飼料。漢方では、腸の津液を補い乾燥便の排出を容易にする、補血の薬能がある。乾燥性便秘、月経不順などを主治する。緩和な粘滑性下剤。 |
63 | 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS | 2007 | P50: 瀉下 |
64 | 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 | 2008 | P83: 瀉下作用。また、動悸、息切れのときに用いられる漢方処方: 炙甘草湯、麻子仁丸 |
65 | 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 | 2009 | P211: 緩下、鎮咳、潤燥薬。七味唐辛子の材料。(中)潤下薬。方剤: 炙甘草湯、潤腸湯、麻子仁丸。緩下作用を目的とした処方に配合されている。 |
66 | 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 | 2012 | 記載なし |
67 | 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 | 2012 | P160: 緩下作用を目的に漢方薬に配合(麻子仁丸、潤腸湯)。食用(七味唐辛子のうちの一味)。 |
68 | 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 | 2015 | P370: 緩下薬とするほか、栄養価が高く、七味唐辛子の原料とし、また滋養強壮に食することがある。一部の漢方処方にはいごう。 |
73 | 青本「化学」、薬学ゼミナール | 2016 | 記載なし |
74 | コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール | 2014 | 記載なし |