CrudeDrug:Fritillariae Bulbus
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General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
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Photographs of Fritillary Bulb (バイモ) (by Alps Pharm. アルプス薬品) | ||||||||
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貝母
バイモ Fritillaria Bulb | |
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Species * ... non-plant |
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Part(s) Used | 鱗茎 |
Property | 本品は偏球形を呈し、肥厚した2個のりん片葉からなり、径2~3cm、高さ1~2cm、しばしば分離したものがある。外面及び内面は白色~淡黄褐色、内面の基部はやや暗色を呈する。石灰を散布して乾燥したものは白粉を付けている。折面は白色を呈し、粉性である。
本品は特異な弱いにおいがあり、味は苦い。本品の横切片を鏡検するとき、最外層は1層の表皮からなりその内側は柔組織で満たされ、多数の維管束が散在する。柔組織中にはでんぷん粒を含む。でんぷん粒は主に単粒で、径5~50μm、層紋が明瞭で、長卵形~卵形又は三角状卵形、まれに2~3個からなる複粒もある。また、表皮細胞及び道管付近の柔細胞にはシュウ酸カルシウムの単晶を含む。 |
Test | TLC法:本品の粉末2gを共栓遠心沈殿管に入れ、アンモニア試液10mL及び酢酸エチル/ジエチルエーテル混液(1:1)20mLを加え、20分間振り混ぜた後、遠心分離する。上層を分取し、無水硫酸ナトリウム20gを加えて振り混ぜた後、ろ過する。ろ液をとり、溶媒を留去し、残留物をエタノール1mLに溶かし、試料溶液とする。この液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液10μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/メタノール/アンモニア水混液(17:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに噴霧用ドラーゲンドルフ試液を均等に噴霧するとき、Rf値0.4付近及び0.6付近に黄赤色のスポットを認める。 |
Drying loss | 16.0 %以下(6時間) |
Ash content | 6.5 %以下 |
Acid-insoluble ash | 1.0 %以下 |
Pharmacopeia | 日局 16-p1564 |
Effect | 鎮咳、去痰、排膿 |
Constituent | ペイミン、ペイミノシド peimine, peiminoside |
Links |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
Prescriptions 処方一覧
滋陰至宝湯 (ジインシホウトウ) 栝楼枳実湯 (カロウキジツトウ) 三物白散(桔梗白散) (サンモツハクサン) 清肺湯 (セイハイトウ) 当帰貝母苦参丸 (トウキバイモクジンガン)
歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載
利用する場合は以下を引用してください。
- 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 | 書名 | 出版年 | 記載 |
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3 | 局方医薬品承認申請の手引き | 1980 | 記載なし |
4 | 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) | 2015 | 記載なし |
5 | JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) | 1961 | 記載なし |
6 | JP8 解説書 | 1971 | 記載なし |
7 | JP9 解説書 | 1976 | 記載なし |
8 | JP10 解説書 | 1981 | 記載なし |
9 | JP11 解説書 | 1986 | 記載なし |
10 | JP12 解説書 | 1991 | 記載なし |
11 | JP13 解説書 | 1996 | 記載なし |
12 | JP14 解説書 | 2001 | 記載なし |
13 | JP15 解説書 | 2006 | 【適用】漢方処方用薬である。鎮咳、去痰、消炎を目的とした処方に配合されている。漢方: 滋陰至宝湯、清肺湯、当帰貝母苦参丸料 D-546 |
14 | JP16 解説書 | 2011 | 【適用】漢方処方用薬である。鎮咳、去痰、消炎を目的とした処方に配合されている。漢方: 滋陰至宝湯、清肺湯、当帰貝母苦参丸料 D-654 |
15 | 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) | 2007 | 記載なし |
19 | 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 | 1887 | 記載なし |
20 | 『生藥學』第5版 下山順一郎 | 1901 | 記載なし |
21 | 『簡明生藥學』島崎健造 | 1909 | 記載なし |
22 | 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 | 1913 | 記載なし |
23 | 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 | 1916 | 記載なし |
24 | 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 | 1931 | 正P19: 鎮咳、去痰薬として咽頭カタル、気管支カタル、肺結核等に応用す。 |
25 | 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 | 1933 | P78: 鎮咳薬とす。 |
26 | 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1934 | 記載なし |
27 | 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1943 | 記載なし |
28 | 『生藥學教科書』木村康一 | 1949 | 記載なし |
29 | 『最新生薬学』刈米達夫 | 1949 | 記載なし |
30 | 『生薬学』三橋博、醫學書院 | 1958 | 記載なし |
31 | 『生薬学』第4版、藤田路一 | 1963 | 記載なし |
32 | 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 | 1965 | 記載なし |
33 | 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 | 1966 | P82: 鎮咳、去痰、排膿剤 |
34 | 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 | 1967 | 記載なし |
35 | 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 | 1971 | P294: 鎮咳、?痰、解熱薬。また金瘡、腫痛、毒虫の咬傷に効ありとする。 |
36 | 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 | 1973 | P403: 鎮咳、去痰、解熱薬とする。Peiminosideは血圧降下作用がある。 |
37 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1975 | 記載なし |
38 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1976 | 記載なし |
39 | 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 | 1978 | P258: 鎮咳、去痰、排膿、止血、催乳、解熱の目的で漢方処方に配合される。 |
40 | 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 | 1978 | P103: 鎮咳、去痰、排膿、催乳、解熱、金瘡、毒虫の咬傷に用いる。 |
41 | 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 | 1978 | 記載なし |
42 | 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 | 1980 | P137: 鎮咳、去痰、排膿 |
43 | 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 1982 | P92: 鎮咳去痰薬 |
44 | 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1984 | 記載なし |
45 | 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 | 1987 | P109: 鎮咳、去痰、止血、解熱薬。 |
46 | 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1987 | 記載なし |
47 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 1989 | 記載なし |
48 | 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 | 1990 | P336: 鎮咳、去痰薬。 |
49 | 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 | 1992 | 記載なし |
50 | 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 | 1993 | 記載なし |
51 | 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 | 1997 | 記載なし |
52 | 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 | 1997 | P217: 1日3?5 gを鎮咳・去痰、排膿、催乳薬として煎服する。目眩、口渇にも応用する。内服の量が多いと嘔吐をきたすことがある。 |
53 | 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 | 1998 | P336: 鎮咳、去痰薬。 |
54 | 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 2001 | 記載なし |
55 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 2002 | 記載なし |
56 | 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 | 2002 | 記載なし |
57 | 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 | 2003 | P140: 漢方では熱を除いて痰を取る目的で古くから熱性の?嗽に用いていた。 |
58 | 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 | 2004 | 記載なし |
59 | 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 | 2004 | P87: 鎮咳、去痰、排膿薬として咳、気管支炎、肺壊疽などの肺の病気に用い、熱を去る作用を期待して、煩熱、口渇、可能性の腫れ物に応用する。処方例: 滋陰至宝湯、清肺湯 |
60 | 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 | 2005 | 記載なし |
61 | 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 | 2006 | P233: (略)漢方で鎮咳薬、去痰薬、排膿薬とする。 |
62 | 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 | 2007 | P297: もっぱら漢方に使い、清熱し痰を除き、るいれき(頸部リンパ節の腫れ物)を治す薬能がある。咳嗽、肺の化膿性疾患により咽喉がふさがるもの、るいれき、腫れ物を主治する。鎮咳去痰薬、水分代謝異常、化膿性の腫れ物、炎症などに用いられる漢方処方に配剤される。 |
63 | 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS | 2007 | P122: 鎮咳、去痰。漢方では、鎮咳、去痰、排膿のために用いられてきた。 |
64 | 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 | 2008 | P73: 鎮咳、去痰、排膿、催乳、止血、利尿、鎮痛作用。漢方処方: 滋陰至宝湯、清肺湯など |
65 | 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 | 2009 | P237: 鎮咳、去痰、消炎薬。(中)清化熱痰薬。方剤: 滋陰至宝湯、清肺湯、当帰貝母苦参丸料。 |
66 | 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 | 2012 | 記載なし |
67 | 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 | 2012 | P115: 鎮咳、去痰、止血、解熱薬。 |
68 | 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 | 2015 | P302: もっぱら漢方に用いる。 |
73 | 青本「化学」、薬学ゼミナール | 2016 | 記載なし |
74 | コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール | 2014 | 記載なし |