CrudeDrug:Perillae Herba
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General Index | Names | Prescriptions | Books | Journals | Terminology | Chinese Medicines |
Contents |
蘇葉
| ソヨウ Perilla Herb | |
|---|---|
| Species * ... non-plant |
|
| Part(s) Used | 葉、枝先 |
| Property | 本品は、通例、しわがよって縮んだ葉からなり、しばしば細い茎を含む。葉は両面とも帯褐紫色、又は上面は灰緑色～帯褐緑色で下面は帯褐紫色を呈する。水に浸してしわを伸ばすと、葉身は広卵形～倒心形で、長さ5～12cm、幅5～8cm、先端はややとがり、辺縁にきょ歯があり、基部は広いくさび状を呈する。葉柄は長さ3～5cmである。茎及び葉柄の横断面は方形である。葉をルーペ視するとき、両面に毛を認め、毛は葉脈上に多く、他はまばらである。下面には細かい腺毛を認める。
本品は特異なにおいがあり、味はわずかに苦い。 |
| Test | TLC法：本品の粉末0.6gにジエチルエーテル10mLを加え、15分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用ペリルアルデヒド1mgをメタノール10mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にヘキサン／酢酸エチル混液(3：1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに噴霧用4－メトキシベンズアルデヒド・硫酸・酢酸・エタノール試液を均等に噴霧し、105℃で2分間加熱するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た赤紫色のスポットと色調及びRf値が等しい。 |
| Drying loss | 13.0 %以下（6時間） |
| Ash content | 16.0 %以下 |
| Acid-insoluble ash | 2.5 %以下 |
| Pharmacopeia | 日局 16-p1538 |
| Effect | （芳香性）健胃、鎮咳、解熱、発汗、感冒、去痰 |
| Constituent | ペリルアルデヒド、シソニン、アピゲニン、ルテオリン、ロスマリン酸 perillaldehyde, shisonin, apigenin, luteolin, rosmarinic acid |
| Links | |
References
- 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
- 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
- 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS
Prescriptions 処方一覧
茯苓飲合半夏厚朴湯 (ブクリョウインゴウハンゲコウボクトウ) 半夏厚朴湯 (ハンゲコウボクトウ) 参蘇飲 (ジンソイン) 十六味流気飲 (ジュウロクミリュウキイン) 藿香正気散 (カッコウショウキサン) 鶏鳴散加茯苓 (ケイメイサンカブクリョウ) 香蘇散 (コウソサン) 九味檳榔湯 (クミビンロウトウ) 杏蘇散 (キョウソサン) 柴朴湯 (サイボクトウ) 柴蘇飲 (サイソイン) 神秘湯 (シンピトウ) 蘇子降気湯 (ソシコウキトウ)
歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載
利用する場合は以下を引用してください。
- 矢作 忠弘，石内勘一郎，渥美 聡孝，三宅 克典，森永 紀，伏見 裕利，大山 雅義，森川 敏生，田中 謙，有田 正規，牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
| 番号 | 書名 | 出版年 | 記載 |
|---|---|---|---|
| 3 | 局方医薬品承認申請の手引き | 1980 | 記載なし |
| 4 | 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて（2015年12月25日薬生審査発） | 2015 | 記載なし |
| 5 | JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) | 1961 | 記載なし |
| 6 | JP8 解説書 | 1971 | 記載なし |
| 7 | JP9 解説書 | 1976 | 【適用】 漢方ではいわゆる気剤として、発汗、解熱、鎮咳、鎮静、健胃などの目的で、他薬と配合し感冒、神経症などに用いる。たま魚の中毒に効果があるといわれる。 【薬効】 〔薬理〕 (略)。 D-529 |
| 8 | JP10 解説書 | 1981 | 【適用】 漢方処方用薬である。 漢方方剤: (略) D-540 |
| 9 | JP11 解説書 | 1986 | 【本質】 生薬、健胃薬 【適用】 漢方処方用薬としては、鎮咳去痰薬、かぜ薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、配合剤 (胃腸薬) に芳香健胃薬として配合することがある。 漢方処方: (略) D-571 |
| 10 | JP12 解説書 | 1991 | 【適用】 漢方処方用薬としては、鎮咳去痰薬、かぜ薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、配合剤 (胃腸薬) に芳香健胃薬として配合することがある。 漢方処方: (略) D-566 |
| 11 | JP13 解説書 | 1996 | 【適用】 漢方処方用薬としては、鎮咳去痰薬、かぜ薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、配合剤 (胃腸薬) に芳香健胃薬として配合することがある。 漢方処方: (略) D-632 |
| 12 | JP14 解説書 | 2001 | 【適用】 漢方処方用薬としては、鎮咳去痰薬、かぜ薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、配合剤 (胃腸薬) に芳香健胃薬として配合することがある。 漢方処方: (略) D-682 |
| 13 | JP15 解説書 | 2006 | 【適用】 漢方処方用薬としては、鎮咳去痰薬、かぜ薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、配合剤 (胃腸薬) に芳香健胃薬として配合することがある。 漢方処方: (略) D-416 |
| 14 | JP16 解説書 | 2011 | 【適用】 漢方処方用薬としては、鎮咳去痰薬、かぜ薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。また、配合剤 (胃腸薬) に芳香健胃薬として配合することがあ?驕B 漢方処方: (略) D-507 |
| 15 | 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き（厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月） | 2007 | 記載なし |
| 19 | 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 | 1887 | 記載なし |
| 20 | 『生藥學』第５版 下山順一郎 | 1901 | 記載なし |
| 21 | 『簡明生藥學』島崎健造 | 1909 | 記載なし |
| 22 | 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 | 1913 | 記載なし |
| 23 | 『生藥學』第１３版 下山純一郎 朝比奈泰彦 | 1916 | 記載なし |
| 24 | 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 | 1931 | 正P361: 葉は発汗薬にして初期の感冒に用ひ其熱を去り、咳嗽をとめ、食欲を増進し、嘔気を制止する効あり。（中略）ただし盗汗、自汗等あるもの及び脈拍微弱なるものには忌むべし。 |
| 25 | 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 | 1933 | P416: 矯味矯臭薬とす。 |
| 26 | 『生藥學』第２０版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1934 | 記載なし |
| 27 | 『生藥學』第２７版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 | 1943 | 記載なし |
| 28 | 『生藥學教科書』木村康一 | 1949 | 記載なし |
| 29 | 『最新生薬学』刈米達夫 | 1949 | 記載なし |
| 30 | 『生薬学』三橋博、醫學書院 | 1958 | 記載なし |
| 31 | 『生薬学』第４版、藤田路一 | 1963 | 記載なし |
| 32 | 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 | 1965 | 記載なし |
| 33 | 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 | 1966 | P88: 発汗、健胃、利尿剤 |
| 34 | 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 | 1967 | 記載なし |
| 35 | 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 | 1971 | P57: 葉と子は同効である。胃腸カタルに用いる。また去痰、利尿に効あり。 |
| 36 | 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 | 1973 | 記載なし |
| 37 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1975 | 記載なし |
| 38 | 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 | 1976 | 記載なし |
| 39 | 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 | 1978 | P210: 漢方で発汗、解熱、鎮咳、健胃薬として各種処方に配合して用いる。また古くから魚肉による中毒を解く効があるといわれる。 |
| 40 | 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 | 1978 | 記載なし |
| 41 | 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 | 1978 | P95: 発汗、解熱、鎮咳、鎮静、健胃、駆風などの作用があるが、主として漢方処方に用いられる。 |
| 42 | 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 | 1980 | P27: 解毒、鎮静、発汗、消化 |
| 43 | 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 1982 | P138: 漢方で発汗、解熱、鎮咳、健胃などを目標に用いる。香辛料。 |
| 44 | 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1984 | P256: 漢方で解表薬(発熱、頭痛、悪心、嘔吐、気うつ、神経衰弱、咳などに)として処方。魚介類による中毒に単独服用。 |
| 45 | 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 | 1987 | P125: 芳香健胃薬、下熱薬。 |
| 46 | 『コメンタリー局方生薬』 第２版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 | 1987 | P300: 漢方で解表薬(発熱、頭痛、悪心、嘔吐、気うつ、神経衰弱、咳などに)として処方。魚介類による中毒に単独服用。 |
| 47 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第３版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 1989 | P217: 漢方では発汗、下熱、鎮咳、健胃、利尿の効を期待し、香蘇散などの漢方処方に配合する。 |
| 48 | 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 | 1990 | P234: 発汗、解熱、鎮咳、鎮静、健胃藥。漢方の気剤の要薬でもある。 |
| 49 | 『生薬学改訂第４版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 | 1992 | P218: 漢方では発汗、下熱、鎮咳、健胃、利尿の効を期待し、香蘇散、半夏厚朴湯などの漢方処方に配合する。 |
| 50 | 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 | 1993 | P95: 漢方薬で感冒、頭痛、嘔吐などに用いるものに配合。 |
| 51 | 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 | 1997 | P210: 漢方処方用薬(鎮咳・去痰薬、かぜ薬とみなされる処方に配合)、芳香健胃薬。 |
| 52 | 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 | 1997 | P232: 鎮咳・去痰薬、感冒薬に属する処方およびその他の処方に少数例配合されている。また胃腸薬に芳香健胃薬として配合することがある。魚・蟹中毒に効果があるという。 |
| 53 | 『生薬学概論（改訂第3版）』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 | 1998 | P234: 発汗、解熱、鎮咳、鎮静、健胃藥。漢方の気剤の要薬でもある。 |
| 54 | 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 | 2001 | P128: 漢方で発汗、解熱、鎮咳、健胃などを目標に用いる。香辛料。 |
| 55 | 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第６版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 | 2002 | P257: 漢方では発汗、解熱、鎮咳、健胃、利尿の効を期待し、香蘇散などの漢方処方に配合する。 |
| 56 | 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 | 2002 | P153: 鎮静、健胃、鎮咳、去痰 |
| 57 | 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 | 2003 | P224: 漢方では、発汗解表を目的に配合される?香正気散などがある。また、鎮静を目的に半夏厚朴湯などがある。鎮咳去痰を目的には柴朴湯などがある。 |
| 58 | 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 | 2004 | P70: 漢方医学では、鎮咳去痰薬、風邪薬とみなされる処方などに配剤される。配合処方: 発汗解毒を目的に?香正気散、杏蘇散、香蘇散、参蘇飲、鎮静を目的に半夏厚朴湯、茯苓飲合半夏厚朴湯、鎮咳去痰を目的に柴朴湯、神秘湯など。このほか、シソの果実であるシソシ（紫蘇子）を配剤するものとして、蘇子降気湯がある。 |
| 59 | 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 | 2004 | P76: 発汗、解熱、鎮静、鎮咳作用があり、感冒、のぼせ、神経症などに用いる。処方例: 香蘇散、柴朴湯、半夏厚朴湯 |
| 60 | 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 | 2005 | P49: 芳香性健胃薬、鎮咳去痰薬、かぜ薬。香蘇散、半夏厚朴湯などに配合。 |
| 61 | 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 | 2006 | P212: 葉と果実を感冒、脳貧血、皮膚病、海産物の中毒の治療に用いる。 |
| 62 | 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 | 2007 | P258: 配合剤(胃腸薬)に芳香健胃薬として配合する。漢方では、発汗し、皮下に停滞する寒気を散らし気を調える薬能がある。風寒による感冒、悪寒発熱、咳嗽、喘息、胸腹部の張りと膨満感、流早産の予防、魚介類の中毒などを主治する。鎮咳去痰薬、風邪薬、健胃薬とみなされる漢方処方に配剤される。 |
| 63 | 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS | 2007 | P186: 抗菌。漢方では、鎮咳去痰薬、風邪薬とみなされる処方などに配剤される。 |
| 64 | 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 | 2008 | P63: 鎮咳、去痰、健胃、解熱を目的に感冒などに用いる漢方処方: 香蘇散など |
| 65 | 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 | 2009 | P128: 発汗解熱薬、鎮咳去痰薬、芳香健胃薬。（中）発汗解表薬。方剤: ?香正気散、杏蘇散、鶏鳴散加茯苓、香蘇散、蘇子降気湯、半夏厚朴湯など。 |
| 66 | 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 | 2012 | 記載なし |
| 67 | 『新訂生薬学 改訂第７版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 | 2012 | P129: 芳香健胃薬、解熱薬。 |
| 68 | 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 | 2015 | P233: 芳香健胃薬とするほか、漢方処方に配合。 |
| 73 | 青本「化学」、薬学ゼミナール | 2016 | P578: 芳香性健胃 |
| 74 | コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール | 2014 | 記載なし |
